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500羅漢の微笑み(境界線とメディア)

500羅漢の微笑み(境界線とメディア)

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2011年08月08日
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3.11と防災コミュニティを語り合う集い」が盛況のうちに二回目を終えたその日、
私はその建て替えに揺れる谷中コミュニティセンターの図書室を一巡り。
もちろん、これまでにも何度も訪れてはいるものの、震災後に落ち着いて本を読むのは久しぶりのこと。
 図書室が図書館に変わることはいいとしても、今さら、他のエリアに追随して器だけツジツマ合わせするというのでは、「コミュニティ」の名が泣ける。せっかく、ここまでコミュニティの空間たりえてきたのであるのだから(それを守ってこられた経験と蓄積があるのだから)、(普通の図書館とは)別のさらなる進化の道筋を模索したいところ。それには何はともあれ、ここに所蔵される資源を今まで以上に活性化させることが求められているように思われる。初めての人も常連も…。
 まずは、その(コミュニティの)ページをめくってみたい。


【谷中コミュニティセンター図書室の本めくり 01】

■『地震の大常識』溝上恵 2005年発行
本棚:子どもコーナー45


著者は、地震防災対策強化地域(東海地震)判定会会長なども務められた専門家である。表紙には阪神淡路大震災の時に倒れた高速道路の写真が使われており、『地震の大常識』もインパクトのあるタイトルに思う。S波、P波の説明はお馴染みかもしれないが、今から百年前のウェゲナーの大陸移動説の説明からひもといているのはうなずける。その後の知見として、海の底の海嶺からマグマが噴き出すことを以て、プレートが新たに出来、その先で押し出されたプレート同士が動いてぶつかって行く。海を乗せているプレートは陸地を乗せているプレートよりも重いために海のプレートが陸のプレートの下に沈み込んでいく。なるほど。
 日本列島には北米プレートや太平洋プレートなどいくつかの境界線(!)になっていることは3・11以降報道されているが、この本では「首都圏のま下には3つのプレートがある?」北米プレートの下に、フィリピン海プレートがもぐりこみ、その下に太平洋プレートが沈み込んでいる。それにより、自身のプレートの中の活断層、あるいはプレート同士の境目など、5つの可能性が考えられるとしている。
 昔、東京の、山手線(環状線)に乗って、車両と車両の間の連結部の空間に立つのが好きだった。下には両方の車両からの鉄板が二枚重ねて、まるで造山活動のように揺れていた。首都圏の真下はどうなっているのだろうか。今度は怖くなった。私たち防災コミュニティとしての想像力が試されている。(608文字)





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最終更新日  2011年08月08日 23時58分10秒


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【谷中コミュニティセンター図書室の本めくり 一覧】

「コミュニティと図書室のより良き関係づくりに向けて、1日1冊紹介中」


■【40】『たのしいそろばん教室』加山和男
■【39】『痛恨の江戸東京史』青山やすし
■【38】『羽生善治のやさしいこども将棋入門 』羽生善治監修
■【37】『サザエさん一家の公的保険 』梅本達司
■【36】『科学と神秘のあいだ 』 菊池誠
■【35】『たすけ鬼』 細越健一
■【34】『子どもの脳と仮想世界-教室から見えるデジタルっ子の今』戸塚滝登
■【33】『血液6000キロの旅-ワンダーランドとしての人体』坂井建雄

【32】『経理のおしごと手帖』小泉禎久

■【31】『まちの図書館でしらべる』「まちの図書館でしらべる」編集委員会 編
■【30】『「熈(き)代勝覧」の日本橋-活気にあふれた江戸の町』小澤弘、小林忠
■【29】『底抜けブラックバス大騒動』池田清彦
■【28】『もっと分解マニア!』三推社出版部編 編
■【27】『たまらねぇ場所築地魚河岸』生田與克
■【26】『猫の客』平出隆
■【25】『自然界をゆるがす「臨界点」の謎-宇宙・生命・物質のすがたはこうして一変する』矢沢 潔 ほか
■【24】『盲ろう者への通訳・介助-「光」と「音」を伝えるための方法と技術』全国盲ろう者協会 編著
■【23】『戦後改革と地域住民組織-占領下の都市町内会』吉原直樹
■【22】『黒板の思想』堀内 守
■【21】『澤の屋は外国人宿』澤功
■【20】『日本のPL法を考える-市民と科学の目で見た製造物責任法』杉本泰治
■【19】『伊東忠太動物園』藤森照信 編・文、増田彰久 写真、伊東忠太 絵・文
■【18】『リカちゃん生まれます』小島康宏
■【17】『夢、一直線』吉村作治
■【16】『禁じられた江戸風俗』塩見鮮一郎
■【15】『改定 国民の財産 消防団』後藤一蔵
■【14】『子どもに本を買ってあげる前に読む本-現代子どもの本事情』赤木かん子
■【13】『ロープとひも結び百科』富田光紀 監修
■【12】『じょうぶな子にな~れ』子どものむし歯予防研究会
■【11】『ストリートの思想-転換期としての1990年代』毛利嘉孝
■【10】『震災日誌』染川藍泉
■【09】『街場のメディア論』内田樹
■【08】『新交通システム建設物語』「新交通システム建設物語」執筆委員会
■【07】『金四郎三代記-谷中人物叢話』浅尾丁策
■【06】『布のちから』田中優子
■【05】『「退化」の進化学』犬塚則久
■【04】『珈琲事典』新星出版社編
■【03】『橋をかける-川と水のくらし』大竹三郎著
■【02】『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪パーフェクトBOOK』水木しげる監修
■【01】『地震の大常識』溝上恵

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