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2018年02月16日
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 室戸岬を離れ、北川村の中岡慎太郎館を尋ねました。

A1中岡慎太郎館全景.JPG 

 大変立派な建物です。展示も充実していますが、内部の撮影は禁止なので参考としてパンフレットの一部を掲載しておきます。入館料は500円。JAF会員証があると400円で入れます。

 中岡慎太郎館1.png

 慎太郎と言えば、近江屋で坂本龍馬暗殺に同席していて惨殺された人というイメージしかなかったのですが、記念館の資料を見ると様々な幕末の有志と親交が広かったことが分かります。
 どちらかといえば諜報員的な動きが多く、水面下で豪胆かつ精力的に千葉から鹿児島まで全国を暗躍していたことがわかります。竜馬のような派手さはないのですが、幕府側からは龍馬とともに暗殺リストの筆頭に挙がっていた人物です。

中岡慎太郎館2.png

中岡慎太郎館3.png
 少年時代から勉学に熱心で、藩校である田野学館(現高知県立中芸高校)へ毎日片道2時間かけて通ったと言います。そのルートが「向学の道」として残っています。この藩校で剣術を教えていた武市半平太などと知り合って、のちの行動の基礎ができました。

 th.jpg

 「死後の弟子」と自称するほど吉田松陰先生を尊敬し、文久3(1863)年に脱藩したのちは長州に走り、久坂玄瑞などと共に禁門の変にも参陣しています。 その流れからか、相当の熱血で徐々に過激な考え方になっていったと言われています。

 暗殺された当時は、血の革命のような維新を好まない龍馬と、「倒幕」から「討幕」へと武力革命を主張して過激になった慎太郎は、意見が合わなくなりつつあった時期だったようです。

 記念館から駐車場を挟んで南側に中岡慎太郎像が建っていました。室戸岬にあったものとは違って小ぶりで、迫力には欠けます。 

A3中岡慎太郎像.JPG

 記念館を出て、慎太郎の生家に向かう途中に俳優の上川隆也さんが植えた記念樹がありました。そうだった、大河ドラマ「龍馬伝」で中岡慎太郎の役をやってましたねえ。

A9中岡慎太郎生家記念樹.JPG

 中岡慎太郎は北川村の大庄屋の家に生まれました。復元された家もなかなか立派で、当時の農家とは全く違うようです。

A4中岡慎太郎生家解説.JPG

 さすが大庄屋の屋敷。門や庭もあり建物もしっかりしています。

A2中岡慎太郎生家門.JPG

 家の中もなかなか広いですね。

A5中岡慎太郎生家座敷.JPG

 台所も復元されています。

A6中岡慎太郎生家台所.JPG

 全体を見ても、堂々の構えなのが分かりますね。

A8中岡慎太郎生家全景.JPG

 見学に来た人が記入できるノートが置いてあり、そこにはこんな張り紙が。

A7中岡慎太郎あいさつ.JPG 

 幕末の人たちの写真はかなり残っているのですが、笑顔の写真はほとんど無いようです。そういうことでは、この慎太郎の写真は非常に珍しいものなんですね。
 当時の写真は長時間露出しないと感光しなかったので、同じ表情、同じポーズで何分間も我慢していなくてはならなかった。慎太郎はこの笑顔のまま長時間辛抱してたのでしょうね(笑)

 北川村は現在ユズが特産品となって、様々に製品化もされていますが、このユズの栽培を地元に広め始めたのが実は中岡慎太郎なんだそうです。先見の明もあるのですね。

​​ product01.png
では、北川村をあとにし、安芸市内に戻ります。

460178.gif​​






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Last updated  2018年02月16日 15時04分50秒
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