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2007年03月08日
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カテゴリ:映画館
 「3分間の詐欺師が語る銀幕の裏側」を読んでいると、昔の映画館事情が良く分る。
 フィルムの掛け持ちの事情が、詳しく書かれている。3館の映画館で一つのフィルムを
 掛け持ちして、自転車で運んでいる事も面白く書かれているが
 当時の事で書かれていないこともある。今の人には多分、想像もつかないだろうが
 昭和30年代までは、地方の映画館では「途中上映」と言うのがあった。
 その日の1回目の上映の時、映画が始まって20分経過したあたりから上映が始まる。
 劇場の上映時間の案内には、ちゃんと「途中上映」と書かれている。
 理由は簡単、「フィルムの掛け持ち」である。

 昔の映画館は設備の良し悪しに関係なく、二台の映写機で交互に上映していた。
 フィルム一巻の長さが約10分から12分位、1時間30分の映画なら8巻位であった。
 都会の映画館なら自転車で10分で運べる距離なら、二巻位の時間をずらす事で
 解決するが地方ではそうはいかない。最初の上映時も都会ならニュースや予告編を
 上映すれば20分くらいなんとでもなる。
 地方の掛け持ちはそんなに簡単ではない。鳴門市の端っこに住んでいたが
 そんな田舎にも小さな映画館があった。掛け持ちとなると徳島市の映画館の時もある。
 子供の頃、その映画館で「シェーン」を見ていたら、突然明るくなって
 「列車が遅れていてフィルムが来ません、そのままお待ちください」とアナウンス。
 何と待つこと一時間、やっと上映が始まった。待っている間、誰も文句を言わない。
 館内に売り子さんが回って、煎餅やらジュースを売りにくる。のんびりしたものです。

 こんな事情ですから、二巻位ずらしても仕方が無い。
 そこで思い切って「途中上映」です。朝一番に映画館に駆け込んで
 旭だ裕次郎だと思っていたら、突然ルリ子さんのアップが映る。
 タイトルも何も無い。慌ててモギリのオバチャンに聞きに行くと「途中上映」との返事。
 がっくりしながらも「仕方ない」と諦めて、次にそのシーンが来るまで
 3本立てを全部見ていた。腹も立たないし、怒りもしなかった。
 今、こんな上映したらキネ旬あたりに叩かれるだろうし
 第一、観客が承知しないだろう。今なら私もそんな映画館に行きたくない。
 
 あの頃、映画館が超満員の立ち見でも、冷、暖房なしでも
 板にビニールを張っただけの椅子でも、何の不満もなかった。
 「途中上映」なんて、それらに比べたらどうって事なかった気がする。

 劣悪な環境の中でも、映画を見ることの喜びのほうが大きかった。
 一つはそれだけ面白い映画があったと言うことでしょう。


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最終更新日  2007年03月08日 22時21分51秒
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私も読みました   misaki  さん
こちらで紹介されているのを読んで、本屋で探して見ました。そんなに映画好きってわけじゃないんだけど一気に読んじゃいました・
今度イベントもあるって出てたから行ってみようかなぁなんて考えてます。予告編の上映するらしいです。この本に出合わせてもらって感謝感謝です。 (2007年03月21日 16時25分49秒)

misakiさんへ   toutann さん
昔の映画が好きな人には、堪らない本です。
私の方こそ感謝です。猫と映画の話しかありませんが、また遊びに来てください。
(2007年03月21日 22時14分20秒)


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