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2008年02月23日
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カテゴリ:邦画
 「宮本武蔵」    110分・1961年・5月27日公開

 「般若坂の決斗」  107分・1962年・11月17日公開

 「二刀流開眼」   104分・1963年・8月14日公開

 「一乗寺の決斗」  128分・1964年・1月1日公開

 「巌流島の決斗」  121分・1965年・7月24日公開

 監督・内田吐夢、脚本・鈴木尚之・内田吐夢(一作目のみ成沢昌茂・鈴木尚之)

 出演・中村錦之助、入江若葉、三国連太郎、高倉健、江原真二郎

 「中村錦之助で宮本武蔵をやってくれ」と東映から言われた
 当時、東映専属だった内田吐夢は「一年一作、全5部作5年がかりでならやります」
 と答え、東映はそれでOKと、第一作の製作を開始した。
 
 1957年をピークに観客動員は下降線をたどっていたが
 1961年当時はまだ、大手の映画会社はそれなりの製作本数を保っていた。
 スタッフ・キャストも殆ど変わらない、世界映画史上でも稀な試みは
 内田監督の情熱で、全5部作、9時間30分の傑作となった。
 
 第2作が公開された1962年、黒澤明の「用心棒」が公開され
 それまでの時代劇の殺陣の常識が覆され、歌舞伎のような様式美より
 徹底したリアリズムの表現に変わってしまった。
 第2作のクライマックスのシーンは、錦之助の熱演もあったが
 新しい殺陣の表現は、日本映画史上に残る素晴らしいものとなった。

 第4作の「一乗寺の決斗」は、18分30秒のモノクロの決斗シーンも含めて
 日本時代劇の最高傑作になった。物語の武蔵のように一作ごとに
 姿、顔、声と、全てにおいて成長する錦之助の素晴らしさに酔わされてしまった。
 千田是也、岩崎加根子、東山千栄子と、脇役の渋さも映画に厚みを加えている。

 第5作は、時代劇映画の衰退もあって、製作すら危ぶまれたが
 これが最後の本格的時代劇になるかもしれないという思いもあって
 いい加減な東映にしては珍しく、最初の構想通り製作された。
 劣悪な条件の中、スタッフのこの映画への情熱は凄い物があったと聞いている。
 全ての登場人物を最後まできちんと描き切った、内田監督の映画屋としての凄さは
 ラスト「剣は所詮、武器か」と呟く武蔵の思いまで、121分間、途切れる事はなかった。

 岩波書店から出ている、この映画の脚本家・鈴木尚之氏の「私説・内田吐夢伝」に
 このシリーズの事が詳しく書かれている。
 思想的に色々あったと聞く内田監督であるが、東映という企業の中で
 思うように映画を作ったと思う。「飢餓海峡」のカット事件など問題もあったが
 「右も左もあるもんか、俺達は大日本映画党だ」と言った
 大製作者・マキノ光男氏の下、映画史に残る作品を作った。
 そんな中でもこの「宮本武蔵」が、内田監督の最高傑作だと思う。

 オールナイト興行で、全5部作、9時間30分を一気に見た時の興奮は忘れられない。
 今、DVDで見る事が出来る。ビデオと違い画質も音も素晴らしい。
 今回、第2作と第4作を見てしまったが、今度は順番通り見ようと思っている。


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最終更新日  2008年02月24日 06時51分21秒
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