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ドクターイワタの認知症ブログ~東海エリア最高の治療実績~

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Oct 1, 2020
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト​

秋の気配

漸く気候は秋に動いた感じです。長久手南クリニックから猪高緑地を経由して愛知たいようの杜まで散歩して来ました。愛知たいようの杜では彼岸花が咲き誇っていました。


彼岸花@たいようの杜

彼岸花@たいようの杜

​​症例報告​​​​


知り合いからの紹介である。既往歴:R1/10ドネペジル3-5mg、みうら内科クリニック①アマリール0.5mg②トラゼンタ5mg③人参養栄湯7.5g④ドネペジル5mg。物忘れ、易興奮、物盗られ妄想、感情失禁、病識欠如、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。易興奮、物盗られ妄想、感情失禁のため前医からのドネペジル5mg中止、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳梗塞にプレタール100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+3)、近時記憶4/6と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。 一般採血:Alb3.9,TCL178,Zn57以外異常なし。VitB1=31,VitB12=550,葉酸=7.4。低Alb血症およびZn欠乏症に栄養食事指導を行った。



知り合いからの紹介である。既往歴:脳腫瘍。右角膜異物→失明。にったクリニック①カデュエット3号(アムロジピン5mg/リピトール5mg)②ニューロタン100mg③マイスリー5mg④プルゼニド12mg。物忘れ、幻視、夢の続き、夜間せん妄、妄想、人物誤認、帰宅願望、感情失禁、尿便失禁、歩行不安定を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮中等度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化、脳室拡大、左小脳橋角部腫瘍摘出後。以上から、レビースコア:7、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:12/30、近時記憶4/6と中等度低下していた。認知機能低下にカデュエット3号(アムロジピン5mg/リピトール5mg)/ニューロタン100mg/マイスリー5mg中止、アムロジピン/ロゼレム開始、リバスタッチパッチ4.5mgを開始した。サプリメント希望されなかった。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20.5/30(+8.5)、近時記憶6/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL177,TIBC217,Hb11.7,Zn66以外異常なし。VitB1=30,VitB12=471,葉酸=2.7。低Alb血症、Zn欠乏症、葉酸欠乏症に栄養食事指導を行った。



親戚(薬剤師)からの紹介である。既往歴:H23左膝人工関節置換術、藤田医科大学整形外科①メトトレキサート②フォリアミン③オルメサルタン④エディロール⑤カロナール⑥ハルシオン⑦ネキシウム⑧タリージェ。藤田医科大学脊椎外科①リリカ②メチコバール。物忘れ、暴言、夜間不眠、薬剤過敏を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:3、前頭側頭葉変性症(FTLD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度認知機能障害(MCI)していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL178,Hb10.4,Zn63以外異常なし。VitB1=28,VitB12=893,葉酸=6.9。低Alb血症、Zn欠乏症に栄養食事指導を行った。



インターネット検索で来院された。既往歴:R1脳ドック:多発性脳梗塞。R2/3嘔吐、頭部MRI:多発性脳梗塞、名古屋脳神経外科。R2/4多発性脳梗塞、愛知医大神経内科①アムロジピン2.5mg②リピトール10mg③ミグシス10mg。物忘れ、歩行ゆっくり、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、Binswanger型梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:2、脳血管性認知症(VD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR2Capを勧めた。BP129/91と過降圧なためアムロジピン2.5mg→1.25mgへ減量した。総コレステロール124mg/dlと低値であり、リピトール10mg中止した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+3)、近時記憶4/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TCL119,Zn65,Ferritin9.4以外異常なし。VitB1=30,VitB12=518,葉酸=8.0。Zn欠乏症にプロマック75mg、鉄欠乏性貧血にヘム鉄を勧めた。抗SS-A/B抗体陽性にシェーグレン症候群にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導した。



インターネット検索で来院された。既往歴:H30パニック障害、わたなべメンタルクリニック①半夏厚朴湯7.5g②レクサプロ10mg③ソラナックス0.4mg不安時屯。高速道路運転中に過呼吸/急停止、朝方運転すると過呼吸、言語理解ゆっくり、薬物過敏を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし、⑥その他  左>右淡蒼球石灰化。注意スコア2/5、多動スコア0.5/4、ASスコア 1.5/4と正常範囲内だった。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:3、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患 として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶6/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.2,Zn64以外異常なし。VitB1=51,VitB12=510,葉酸=12.2。Zn欠乏症に栄養食事指導を行った。​

抗認知症薬(Anti-dementia drugs)を使わない治療を優先

今までに当ブログ内で色々な認知症治療方法を紹介して参りました。13年間の認知症治療患者は8500名を超え、抗認知症薬を使わない認知症治療​を優先する治療方法が正しいという結論に達しています。下記の1-6までが抗認知症薬を使わない認知症治療と言えます。7.抗認知症薬治療を最初から使う場合は希であり、1-6までの手をすべて尽くしてから行うようにしています。8.基底核に石灰化のある認知症は筆者の得意分野であり、治療反応もよく長期治療成績もよいため是非注目して治療に当たって頂きたい。​


1.高齢者の高血圧治療~降圧剤減量による認知機能改善~
65歳以上高齢者には安易に降圧剤を投与するな~高齢者はBP130-160mmHgに目標に定めよ~
2018.6.24第2回日本脳神経外科認知症学会ランチョンセミナー~高血圧・高脂血症・糖尿病治療薬の減量および中止~
高齢者の高血圧治療

2.高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は行うべきではない~高脂質症治療薬中止による認知機能改善~
高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は行うべきではない
高脂血症治療薬スタチンは65歳以上高齢者に投与するな~スタチンは認知症に有効ではない~

3.分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法による認知症治療~ビタミンB群・ミネラル(鉄および亜鉛)・高タンパク質・糖質制限栄養食事指導および補充療法による認知機能改善~
ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(鉄、TIBC,フェリチン,亜鉛)に対する薬物療法および食事栄養療法を行うことで、認知症だけでなく発達障害、鬱病、パニック障害などの広範な病変の根本治療を行っています。低フェリチン血症は鉄剤フェロミア・フェルム(非ヘム鉄)、鉄剤フェジン点滴、ヘム鉄サプリメント摂取を勧めています。低TIBC=トランスフェリン血症は高タンパク食指導を行います。亜鉛欠乏症には亜鉛を含むプロマック投与または亜鉛サプリメント摂取を指導しています。プロマック長期投与は興奮や過食をもたらすため注意が必要です。

第2回日本脳神経外科認知症学会ランチョンセミナー~ビタミンB群・鉄補充(補因子)および高タンパク・低糖質食による神経伝達物質合成~
栄養療法による認知症予防および治療
認知症外来では必ず亜鉛血中濃度(平均63μg/dL)を測定すべし~認知症外来患者の289名中269名、92%は亜鉛欠乏症~

4.グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット~小麦粉および乳製品除去食による自己免疫疾患(認知症を含む)改善~
食事からグルテンおよびカゼインを取り除き、善玉菌を補充することで腸内環境を整えること出来ます。このようなリーキーガット症候群(LGS)の治療は、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)などの認知症、注意欠陥多動障害(ADHD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)、統合失調症などの神経難病、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー疾患、下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの消化器疾患、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、類天疱瘡などの自己免疫疾患、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの婦人科疾患の治療に繋がるのです。グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導により、認知機能改善、歩行や嚥下などのADLの改善、体重減少による歩行や高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病の改善が見られています。
グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導の実際
グルテンフリー/カゼインフリー(GF/CF)ダイエットで続々回復

5.サプリメント(フェルガード類・ミミズ粉末)による認知症治療
Newフェルガードとフェルガード100Mの違いと効果
凍結乾燥ミミズエキス含有サプリメントによる認知症治療
​凍結乾燥ミミズエキス(ルンブルクスルベルス)含有サプリメントによる動脈硬化の治療~中性脂肪および血圧降下作用~
ドクターイワタ 第4回認知症治療研究会 ランチョンセミナーに登壇
脳血管性認知症、最新の治療法は?
前頭側頭型認知症(ピック病)、最新の治療法は?

6.グルタチオン(Glutathione)・シチコリン(Citicholin)・ソルコセリル(Solcoseryl)点滴療法~抗酸化物質・せん妄改善薬・ミトコンドリア機能改善薬による点滴治療~
グルタチオン(Glutathione)は脳にとって最も重要な抗酸化物質の一つであり、脳を様々な有害物質から守る役割を担っています。パーキンソン病患者の脳内において、この重要な物質であるグルタチオンが減少していることが分かっています。この事実をもとに、イタリアのSassari大学のチームが実際にパーキンソン病患者に グルタチオンを点滴投与したところ症状の著名な改善が認められました。米国においてDr.Perlmuterがこの治療法を積極的に行い非常に有効な治療であると報告しています。そして、現在では南フロリダ大学において臨床研究が進行中です。日本では既に40年以上も前からグルタチオン200-400mgを自家中毒、つわり、妊娠中毒、薬物中毒、慢性肝炎の治療に保険診療として使用しています。副作用も非常に少ない、安全率の高い医薬品で、薬の副作用の治療に使われることもあるぐらいです。 パーキンソン病の場合には1000-4000mgを点滴で投与します。この投与量は通常投与量を遙かに超えており自費診療となります。頻度は週に2~3回、約3ヶ月間行います。病状の改善が認められれば、その後は維持プログラムとして週に1~2回のペースで治療します。1回の点滴時間は約15分です。有効率は70%で、劇的に効果があるケースからまったく無効である場合もあります。なお、米国では抗がん剤の副作用による指先のしびれ(末梢神経障害)、閉塞性動脈硬化症など様々な疾患の治療に使われています。

レビー小体型認知症に伴い、せん妄・意識消失発作など意識がボーとしている患者さんにはシチコリン(Citicholin)も併用します。シチコリン(Citicholin)は脳神経外科が昏睡に使う昔からある安全な薬です。ソルコセリル(Solcoseryl)はミトコンドリアの機能を促進し,ATP産生を高め組織機能を賦活させる効果があります。

グルタチオン(Glutathione)はフリーラジカル除去によるパーキンソン症状改善・デトックス(老廃物排出)、シチコリン(Citicholin)はせん妄・意識消失発作、ソルコセリル(Solcoseryl)は認知症状に有効であり、ビタミンB12およびビタミンCはグルタチオン(Glutathione)の有効期間を延ばす作用があります。グルタチオン(Glutathione)の働きはたくさんありますが、抗酸化に大きな役割を果たしています。グルタチオン(Glutathione)・シチコリン(Citicholin)・ソルコセリル(Solcoseryl)点滴療法はそれぞれの用量を変化させることにより、最適化を図る必要があります。
グルタチオン点滴はレビー小体病や難病に有効

7.抗認知症薬治療
レビー小体型認知症、最新の治療法は?
アリセプト(ドネペジル)地獄
厚労省は2016年6月1日付で抗認知症薬の少量処方を容認
プレタールがコリンエステラーゼ阻害薬を凌駕する
パーキンソン症状のあるレビー小体型認知症にアリセプトはダメ
ピック病にアリセプトはダメ
メマリーも少量投与が必須~メマリーは30%で悪化するため第2選択薬~
レミニールも少量投与が必須~レミニールはFTLDおよびMIXに合う~
リバスタッチパッチも少量投与が必須~リバスタッチパッチはDLBやLPCに合う~
ドネペジル(アリセプト)過量投与による医療過誤~ドネペジルは穏やかなATDにのみ合う~
成功する認知症治療薬の増量法
認知症治療薬の増量方法
認知症の治し方

8.基底核に石灰化のある認知症
基底核に石灰化のある認知症
特発性基底核石灰化症(IBGC)、最新の治療法は?
認知症専門往診の4割が特発性基底核石灰化症(IBGC) ~特発性基底核石灰化症(IBGC)は前頭側頭葉変性症(FTLD)とレビー小体型認知症(DLB)の各症状のつまみ食い~






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Last updated  Jun 18, 2023 04:10:39 PM
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