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カテゴリ:だれかヘルプ!
初日の疲れは例えると、
『運動会を1日中やっていたくらい』 『真夏にプールの授業を1日やったくらい』と、 私は思った。 他の人は「息をするのを忘れるくらいだった。」と・・・。 本当にそんな疲れだった。 2日目、やっぱり楽な仕事は社員がやっている。 そのくせ、「さっさとやらないと、終わらないよー。」と。 他の人がポツリと「このライン、人が少ないんだよね。」といった。 見てみたら、その通り。 うちのラインだけ、5人も人が少ない。 そこで意を決して隣のラインに声をかけた。 「あのー、こちらのライン人が少ないので、2人くらいこちらに来てくれませんか?」 「いいんじゃないの?それで慣れてきたんだから。」との返事。 友達が「いいよいいよ。もう何を言ってもこれでやるしかないんだから。」と、捨て身。 これを耳の端で聞いていた大学生のお兄ちゃん、 「箱作り、そっちの分もやりますよ。」と、爽やかに。 近頃の子にしては気が利く子だ。こうなったら誉めて育てろだ! 「わぁー、助かるわぁ。ありがとう。気が利く子ねぇ。」 お兄ちゃん、気をよくして次々といろいろなことを手伝ってくれた。 お昼休み・・・。 どこでお弁当を食べるかというと、外。そとなのだ。 倉庫内は立ち入り禁止になる。 初日は車に戻って、一人で食べたけれど、2日目は25歳の新婚の女の子に誘われた。 彼女は椎間板ヘルニアとなんとかせい大腸炎を持っている。 その子と歩いていたら、全然知らないオバちゃん3人組に声をかけられた。 「よかったら、ここに座って食べない?」 そこにはすのこが何段も積まれダンボールがひいてある。 どうしようか迷ったけれど、ありがたいのでご飯の間だけお世話になった。 その後、彼女が辛そうだったので、私の車のシートを倒して寝かせてあげた。 再開前10分に彼女を起こして、持ち場に戻った。 そうそう、トイレがまた水洗なんだけど、簡易式トイレを借りたもの。 200人以上の人が入るには数が足りず、5分以上待たされた。 午後の仕事もまさに目が回る忙しさ。 腰も肩の痛い。筋肉痛とコリと両方。今まで感じたことのないほどの痛さ。 25歳の彼女が顔色が悪くなってきたので、 少しでも休ませてあげようと、沢山のコンテナーの陰で少し休むように言った。 10分ほどで「楽になったぁ。」と、戻ってきた。 誰にもばれずによかったぁ。 それにしても、1日目9000鉢仕上げたのに、まだまだある。 いつまでやるんだ、この作業・・・。 途方に暮れた気分で「明日来られたら、会おうね。」と、 みんな心もとない約束。それほどみんな疲れていた。 同じラインの一人が「私たちは戦争中の女工かぁ?」 まさにその通り、お国のため・・・じゃなくて、 この工場のために、命がけで働いていたのだ。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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