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2023/08/07
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カテゴリ:私の本棚




商品を見る→愛と同じくらい孤独 328円

2004年秋にフランソワーズ・サガンは69歳で亡くなった。
『悲しみよこんにちは』は世界的なベストセラーだが
私はインタビュー形式で自分の人生を語る
『愛と同じくらい孤独』を何度も読み返している。

古本屋で『愛と同じくらい孤独』の背表紙を見つけた時
何かビビビッとくるものがあって
つい手に取ってしまった。
タイトルのセンスがいいのも
サガンの詩的感性が素晴らしいからだと思う。

『愛と同じくらい孤独』はサガンが四十歳の頃にまとめられた
インタビュー集で、翻訳をされた朝吹由紀子さんは
『悲しみよ こんにちは』を翻訳された
朝吹登水子さんの娘さんです。

私が持っているのは
〔発行 1976.8.5:9刷 1976.10.10〕ですから
たった2ヶ月でこんなに版を重ねたことになる。
それだけ人気作家として注目を集め
人気が高かった証拠だろう。

心に響く言葉にマーカーを引いて
時々そのページだけ読み返しているが
年齢と共に深いなあと思える言葉と
ウーンちょっと違うかもと思わされる部分もある。
彼女の正直でごまかさない告白は
迫力満点の自伝といえるだろう。

彼女は、40代半ば以降、金銭問題やアルコール依存、薬物依存で
身体が蝕まれ、徐々に歩くことも困難になった。
晩年のサガンがベッドの上で
何を思っていたのかは分からないが
自分の人生を悔やむことはなかっただろう。

『年を取ると喜びは減りますが興味の方は深くなります
年取ることを私は恐れていません』
こんなことをサラリと言える大人って
やっぱりお洒落でカッコイイなあと憧れる。


 

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Last updated  2023/08/07 12:17:10 PM
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