『お探し物は図書室まで』~青山美智子
図書館ではなく、図書室。小学校に併設されたコミュニティハウス(公民館)にある図書室にいる司書のさゆりさん。迷える人々が、受付ののぞみちゃんに導かれ、さゆりさんのもとへ。「・・・・・・・・・・何をお探し?」お探し物は図書室まで (一般書 304) [ 青山 美智子 ]さゆりさんの核心をつく言葉がいい。探している本の他に、さゆりさんチョイスの1冊。そして、その本の付録さゆりさん作の羊毛フェルト。自分で考え、踏み出す一歩で周りも動き出す。そのきっかけとなるさゆりさんが私にはどんな本を選んで、どんな付録をくれるのか、きっと読者は考えるだろう。どっちも考えてもわからないのだけれど、自分で動かなきゃ始まらないことだけは、この本を読んで気づく。読み終わって表紙や裏表紙の付録を見ると、意外と大きい(笑)さゆりさんやのぞみちゃんがいるような図書室が、近所にあったらいいのにね。でも、さゆりさんは唯一無二って感じかな。