出典 ふるさと種子島
こんにちは
晴れたり雨が降ったりと、こちらは変な天気です。
今日も花粉量は多そうですね。
植物たちが芽吹くように
なんだか新しいことがやりたくて
ムズムズする気分^^;
そんな季節なんですね。
少し中断していた有毒植物のお話しですが
これでラストです。
まだまだ多くの有毒植物が存在しますが
例えば今咲いているクリスマスローズとか
春のキングサリとか・・・
きりがないので ^^;
とりあえず
身近な毒もちの植物としてのご紹介は
終わりたいと思います。
フジウツギ
北海道を除く日本各地の山地、日あたりの良い場所で
自生するフジウツギ科の常緑低木
(APG植物分類体系ではゴマノハグサ科)
樹高1.5~3mくらい
枝には四角の稜があり、これに翼が付く。
葉は対生
下面に淡褐色の短毛がまばらに生えています。
7~9月頃、枝先に淡紫色の穂状花を咲かせる。
ちょっと お仲間のお話しをすると
フジウツギ属の属名はBuddlejaですから
ブッドレアといえば
イングリッシュガーデンなどで人気の
色んな花色をもつ美しい植物ですよね。
世界中で100種くらい存在すると聞いています。
常緑低木や落葉低木、中には草本まで
色んなバリエーションがあるようです。
で
この「フジウツギ」は日本在来種。
日本では「フサフジウツギ」も野生化しているようですが
こちらは中国原産の帰化植物らしい。
◆
富士山付近に多く見られたから
という説もありますが
花がフジに似て、葉がウツギに似ていることから
付けられたようです。
江戸時代の「多識編」(1631)によると
和名は「ドクナガシノクサ」
別名 酔魚草
当時、猟師たちは
これを利用して(魚毒)漁をすることもあったらしいけれど
魚を食べた人間は毒に侵されたとか。
◆
有毒部分は全株
有毒成分
サポニン類を多く含み、ブドレジン類の毒性が強い
中毒症状
胃痛、痙攣 など
※殺虫剤などにも利用できる植物です。
ブッドレアの英名はバタフライ・ブッシュ
芳香があって花蜜が多いので、蝶には大人気のようです
多分、この植物を食べようかな~と
思う人はいないと思いますが
空腹時に山で見かけ
蝶が群れているからと大丈夫だなんて
思わないで下さいね。^^;
では、また。