7月になりましたね。
そして
今日は映画の日ということで
「パイレーツ・オブ・カリビアン・最後の海賊」を鑑賞してきました。
この長いシリーズ
ジョニデがジャックをやる限りお付合いするつもりですが
今作でのジャックは
まるでお笑い担当のようで^^;
小気味良く相手を振り回すカッコよさは
激減だったかも。
今さらといいますか
シリーズを通してよく知られていると思いますので
レビューはしないでおきますね。
(予告編)
シリーズが長いと
かつてのヒーローやヒロインたちも年齢を重ね
物語的にも次世代(子供)の登場
観ている方も年齢を感じてしまいますわ^^;
そして
ヘンリー(ウイル・ターナーの息子)を演じた
ブレントン・スウェイツや
ジャック・スパロウの少年時代を演じた彼(名前わからない)も
今後、注目されそうですね。
閉じ込められていた、あのブラックパール号も
海原に出ます
あ、ポール・マッカートニーも出てます。
昨日なのですが
夢見が悪かった。。そんな気分でした。
相変わらず寝入りが悪いので
買ったまま放置していた小説「朱鳥の陵」(坂東眞砂子著)を
就寝前に読んでいたら
讃良皇女(ささらのみこ)後の持統天皇ですが
怖ろしげに出てきた。。--;
◆
以下はその物語の概要です。
「日枝夢解売」(ひえだのゆめときめ)という通り名の白妙は
かつては
香島神宮の阿礼乎止売(あれおとめ)であったが
ある日、ひとりの皇女の夢を読み解くため京に召され
その皇女の夢解きを始めたところ
なぜか讃良皇女(現在の太上天皇)の幼少時の心に捕まり
その後も魂が讃良皇女の心へと引き込まれ
太上天皇となるまでの恐ろしい秘密を全て知ってしまう。
◆
背景は飛鳥時代の奈良
讃良皇女の父親は葛城皇子(中大兄皇子)
大化の改新時に外戚の蘇我氏(母方男子)は殺され
後に嫁がされたのは父の弟の大海人皇子(叔父)でした。
新益京(あらましのみやこ)いわゆる藤原京が
いまだ完成途中にある頃
そんな倭の京は魑魅魍魎だらけ
そこに白妙が常陸国からやってくるのでした。
コワかったのは
意識に潜む白妙(引きずり込まれ出たくても出られない)に
讃良皇女(現在の太上天皇)の意識(魂)が
「見つけたぞ」とほくそ笑むところ
ただ
歴史上の有名な人物がてんこ盛りで登場し
時代小説でありながら
時間の概念が特殊であったり
後半に向けては作家お得意のホラーへと変換しますので
この時代に興味のある人には面白いかもしれません。
我とは誰だ
吾(わ)か、我(わ)か、朕(わ)か
これは私の夢の中で
再現された讃良皇女のつぶやき
就寝前にホラーを読んではいけません^^;
坂東氏の作品全てのファンではないけれど
ぞわぞわ感がほしい時は、手に取ってしまいます。
◆
昔、山岸涼子著「日出処の天子」を飽きるほど読んだので
厩戸皇子を中心とした背景は
大化の改新前あたりまではなんとなくわかるのですが
それから奈良時代に至るまでの歴史には
曖昧で頼りない記憶が少しだけ。。
しかし
この小説はその頃が背景になっていて
相関図も示されてないのでいささか混乱しましたが
中臣鎌子(藤原鎌足)の子孫が
今後、台頭していくだろう様の描き方や
薬師寺との深い関係も含めて
興味をそそられながら、時にぞわっとしながら
そして
作家を偲びながら読みました。
すると、ちょうど読後に
友人が薬師寺の十二神将のマニラ大将の絵を
もらったと見せてくれましたが
私にとってはなんとタイムリーなお話し。
そういえば
つい最近、日ごろはあまりしない
いくつかの神社へのお参りもしました。
テミン(前ブログ)が公開したMVもまた
朱い鳥が舞う朱みを帯びた色彩で
この小説のイメージにもぴったりでして。。^^;
(こじつけかもね)
ちょっと妙な気分
◆
さて、蛇足ですが
実は小説の中の白妙には
兄がいて京で舎人の役職についています。
昔は共に香島神宮の
阿礼乎止古(あれおとこ)と阿礼乎止売(あれおとめ)
であったという設定ですけど
その阿礼乎止古こと稗田阿礼は
実在の人物ですよね。
江戸時代には「女」ではなかったのか
という説もあったらしく
その根拠は祖先を辿っていくと
もともと巫女や女孺として朝廷に仕える一族で
アレ(阿礼)とは
巫女の総称でもあるからだとか。
面白いですね。
それを兄妹として登場させたのも。
そういえば
賀茂神社の斎院も阿礼乎止売?だったかな。。
よくわかりませんが
こういうことは呪力があるかのごとくに
首を突っ込むと、はまってしまいそう^^;
なんだか、ただの
とりとめのないおしゃべりになってしまいました。
では、また。