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May 9, 2011
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共有した笑えるほど膨大な時間の中で君が教えてくれたものは何だろう。




静寂が耳をなぞって




青く開いた空へと手を伸ばしてみた。





あの昼下がりのような暖かさを失ってもなお

空は泣き腫らしたような顔ひとつせずに澄み渡ってた。






じわり




さっきまでの雨なんて

知らなかったみたいな風貌で窓のガラスがカタカタ呟いた。


世界はこんなにも静かなんだと


名前も知らぬ小鳥が応答を待ち続けたと責めるみたいに

声高らかに嘯いて


返答の方へと消えてった。



教わった歌を口遊んで


埋めたいだけの静寂は

掃除機が吐き出す騒音で簡単に埋まったりしていたんだ。




不意に気づいてちょっと笑ってしまう。



あぁ、僕は満たされていたね。



歌うことで

呼ばれることで


目隠しの暗闇も怖くなかった。






誰が僕の口を塞いだのかな?



それは些細な重なりで


気づけば真一文字



世界を写そうと必死になるから

瞳が大きくなるのってデタラメを風が浚って吹き消した。






歌いたい思いが溢れて

見つからないメロディ手探って


締め上げた咽喉から零れたものは





なにもなかった。





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Last updated  May 10, 2011 05:09:11 AM
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