僕の表面には

無数の小さな棘が存在しているんだ

知ってるかい？

それは近付けば近付くほど

チクリと誰かを傷付けてゆく



だからどうかこの両手が君に温もりを伝えているうちに



突き放して　はなして

　　　　はなして　はなしてよ　全部。


小さな棘の餌食にならないように

僕は君を遠ざけたいんだ

はやく。







僕の内面には

誰にも話せない秘密が渦巻いているんだ。

知ってるかい？

ともすればそのすべてを

吐き出してしまいたいぐらい重くてだけどそれは



薄っぺらいプライドだけで僕を保ってかたどってるから



突き放して　はなして

　　　　はなして　はなしてよ　すべて。

君に何もかもぶつけてしまう前に

僕は君を遠ざけたいんだ


なんて。