チュウヒも大空を飛ぶ
1月31日(水)今日は静かな朝を迎えています。しかし、相変わらず気温は低いですね。 6時過ぎで外気温は△3.8℃。今晩は、皆既月食が見られるかもしれませんが、微妙な空模様かもしれません。久し振りに本埜の「白鳥の郷」を訪れた日の事。寝ぼけ眼のコハクチョウやオオハクチョウの写真を撮っていた時のです。目の前を大きな鳥が飛んでいる姿が目に入りました。トビかな、と思いましたが、飛び物撮影の練習とばかりに、撮影開始です。尾羽が長くてノスリンとも違いますし、頭の形もトビと違うような違和感を覚えました。地上にいるハクチョウたちを撮っていた設定ですので、あまりきれいには撮れませんでした。連続撮影の設定にもなっていませんでしたので、こまぎれの写真です。本当に飛び物の写真を撮るのは、タイミングなども含めて難しいです。距離の壁もありますしね。違和感通り、これはノスリでもトビでもありませんでした。チュウヒという猛禽です。 鳥好き以外にはあまり馴染みのない鳥かもしれません。北アメリカ大陸やユーラシア大陸の北部で繁殖し、一般的には、日本には越冬のために渡ってくる冬鳥とされています。しかし、日本での繁殖例も確認されているそうです。チュウヒは猛禽類の中では、ミサゴに次いで水辺を好むようです。大きな湖沼の岸辺の葦原が主な生息地です。この子は印旛沼から飛んできたのでしょうかね。大きさはノスリよりやや小型。 尾羽が長い分スリムな体型に見受けられます。ノスリと同じように幅広い翼を持っています。この面積が広い翼を使って、やはりホバリング飛行ができるそうです。一番の特徴は頭の形。 小さめに感じる頭は、頭頂からくちばしまでなだらかな曲線です。いわゆるデコッパチじゃないんですね。 オオタカなどと、この点は似てます。チュウヒの英語名はハリアー。 イギリス製の戦闘爆撃機の名前の由来となっています。ミサゴはオスプレイでしたね。 ミサゴと同様、垂直離着陸が可能なようです。滑空する時には、翼を浅いⅤ字型に保つことも特徴的です。ところで、チュウヒは漢字表記では、「宙飛」です。名前は空高く舞っているイメージですが、実際にはそれほど高くは飛びません。「宙飛」ではなく「中飛」ではないか、という話もあります。トップの写真では、下に電線が写り込んでいますが、その程度の高さで飛んでいました。時々下を覗きこんで獲物を探しています。チュウヒのお顔は独特で、正面から見ますとタカというよりフクロウに見えてきます。両眼視ができるので、距離感は合わせやすいようです。他のタカには無い特徴かもしれません。また、集音しやすいお顔の形で、その上耳が大きいので、獲物を探すときには視覚だけでなく、聴覚も利用しているようです。チュウヒは冬の間しか見られないでしょう。 近いうちにまた出会いたいものです。にほんブログ村アウトドアなんでもOKなんでもアウトドアトラックバック!アウトドア・薪ストーブ・キャンプ・釣り