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テーマ:音楽のお仕事♪(1676)
カテゴリ:ピアノ教室♪ 運営
前回の日記、音楽教室の大発表会2007(当日までのプロジェクト編)の続きです。
いよいよ発表会当日となりました。 一生懸命頑張って作成したプログラム、印刷業者さんの手に掛かり、 こんなに素敵に仕上がりました。 それにしても、ページ数は、12ページ。ぎっしりと名前が連なっています。 土曜日・日曜日の朝から晩まで続く長い二日間です。 プログラムは、一日が3部構成。午前の第1部と午後に第2部と第3部。 生徒さんはそれぞれの出演なさる部にだけご参加頂ければいいようになっています。 でも、、、先生方は、舞台袖でご自分の生徒さんを見守るだけでなく、色々な役割が 待っています。実行委員だった私は、2日間全ての部に役割がありました。一人で何役も! 土曜日: 第1部(10時~12時半)にホール扉の外側監視 第2部(13時~16時)に記念品渡しとコーラス「ビリーブ」の伴奏 第3部(16時~19時)にホール扉の内側監視 日曜日: 第1部(10時~12時半)に出演者誘導係 第2部(13時~15時)に記念品渡し 第3部(15時~18時)にホール扉の内側監視と二組のヴァイオリン伴奏 でも、結局、自分の生徒さんが出演する部では舞台裏に居なくっちゃならなかったり 途中から足の裏が痛くって、立っているのも苦痛になって、思うようにちゃんと働かず 他の先生方に助けられて、なんとか二日間を無事に終えたかな。 ご迷惑掛けたかも?? なんと、最後の部のオオトリを飾った大人のヴァイオリンの生徒さんの伴奏を したのですが、その時には、頭がボーってなっていました。 その前に、舞台上に出て行って、グランドピアノ(フルコン)の蓋を開けたり閉めたり する作業を立て続けにやっていたら、ついに力尽きて、もう腕の力が~~~って ついに、蓋を持ち上げられなくなって、途中でダウンして他の先生に代わってもらったり。 今回は、初めての試みで、各部の終了した段階で、出演者全員でステージ上で コーラスをする!というのがありました。オーナーの提案だったのですが、 時間短縮の意味を考えても、絶対に嫌~!っていう講師陣の反対意見が多かったのです。 しかし、実際やってみると、なかなか素敵なハーモニーが会場いっぱい響き渡り、 発表会の成功を実感した瞬間を味わえたような気持ちにさせてくれました。 第1部では「さんぽ」・第2部では「ビリーブ」・第3部では「翼をください」を 歌いました。知らない子供達とは、発表会前のレッスンで何度か練習しました。 子供達って私達が想像している以上に、歌を歌うのが好きなんですね。 生徒さん達は、思い思い今まで練習してきた成果を舞台で表現していました。 その一生懸命な後ろ姿は、舞台袖から眺めていると本当に感動しちゃいます。 そして、舞台から戻ってきて、「どうだった~?」って聞くとみんな、 「うぉ~ドキドキした、でも、すっごく楽しかった~!!」目が輝いています。 この時が一番、ピアノ講師としても嬉しい瞬間です。 ●Hちゃん(小3) 「きらきら星変奏曲」:J.C.F.バッハ 賢くって音楽的でよく指の回る子なので、ちょっと難曲に挑戦 だったけど、バロックをバロックらしく弾けてました。 ひとつひとつ変奏ごとに表現を変えて演奏できました。 もっと芯のあるいい音が出せれるようになるのが、これからの課題です。 ●Sちゃん(小4) 「エオリアンハープ」「サマータイムブルース」:ギロック いっつも全然自信のなさそうに弾く子。なので、案の定、演奏前も演奏後も舞台から後ろを振り向き、舞台袖で見ていた 私の顔を見たりするものだから、そのことは、叱った。爆 でも、ペダリングは上手くいったし、素敵に弾いてました。 2曲目はちょっと元気なかったなぁ。 ●Rちゃん(小1) 「カスタネット」:ギロック 音がしっかりしていて、まじめに練習してくる子だったので、 背伸びした曲だったけど、選曲。 本番もとてもいい音でカッコよいリズム感を出してペダルも付けて素敵な 演奏できました。来年は、もっと指が回るようになれるといいな。 ●Mくん(小1) 「エチュード・アレグロ」:中田喜直 上手な子なので、大曲にしてみましたが、やっぱりこの年齢では限界だったみたい。暗譜はできてはいたものの、エンドレスになる可能性があって、かなり心配が予想され、お母様とのご相談の結果、楽譜を置いて弾きたいということに。 とは言え、本番は、トチることもなく、ちゃんと弾けました。 あとは脱力ができるかが課題です。 ●Mちゃん(小2) 「君をのせて」:久石譲 美声の持ち主で歌の一番上手な子だけど、全然練習してこないし、ピアノとしては、まだまだ完全な初心者だけれども、、、 両手で弾けました。 間違わないで演奏していたので、満足。 音感は誰よりもあるので、これから楽譜とじっくり向き合う勉強していきたいです。 ●Kちゃん(小2) 「メヌエット ト長調」:バッハ 彼女もピアノ初めて間もなかったのだけど、自分でやりたいと 言った曲にしました。 片手ずつ歌いながら弾けるようにしたら、ちゃんとポリフォニーも弾けるようになりました。 ちょっと転んだパッセージがあったけど、でも、無事にきちんと弾けました。 ●Hちゃん(小3) 「ミッキーマウスマーチ」:ドット やっぱり初心者で、どうしようもない不器用で弱い指の子で、心配だったのだけど、初めての発表会としては、相応しく元気よく弾くことができました。出だしの指使いを間違えて弾き始めて、2小節目で止まっちゃったのが残念でしたが、自分で分かって直せていたから良かった。 ●Rちゃん(小4) 「愛の挨拶」:エルガー 普段は、ブルグミュラーのRちゃんにちょうどいいレベルの曲でした。左右のバランス、ペダリング、そして、歌うようなフレーズをすごくレッスンで気を使いましたが、本当に大人っぽくいい演奏ができました。 ●Aちゃん(中1) 「マズルカ第5番」:ショパン 一番才能があるのに、一番練習してこない困ったちゃんだったAちゃんも、ブルグミュラーになってから、練習するようになって、うんと上手になりました。今回のショパンは大人顔負けのいい演奏だったのではないかな。 しかし、何箇所かミスしたので、本人は不満足だったよう。 ●Aちゃん(中2) 「パガニーニの大練習曲6番・主題と変奏」:リスト 2ヶ月前の私の生徒さんの発表会で、シューマンのソナタト短調を弾いた子。 今回は、短くて派手な曲を考えてテクニックのある彼女の良さを最大限に発揮できる曲にしました。 いつの間にか私より手が大きくなっていて、余裕でオクターブを掴んで、連打も跳躍も大きなミスをせずにしかも、音楽的に弾いてました。 まったく緊張しないという彼女は、ほんと、怪物!! ●Sちゃん(小1) 「世界中のこどもたちが」:中川ひろたか 初めて発表会のうえに、この歌が好きだから弾きたいといった曲にもかかわらず、リズム感が全然なくって、歌詞よりも音が多かったり、へなちょこなリズムになっていて、レッスンではてこずりましたが、、、本番は、ミスなしの、とってもいい演奏ができました。 ●Mちゃん(小4) 「小犬のワルツ」:ショパン 彼女は、ヴァイオリンも演奏して、大活躍。 この年齢で、この曲をインテンポで弾けたのは、素晴らしかった。 でも、緊張していつもよりも、ミスが多かったのが残念。 それでもワルツの3拍子が素敵に弾けていました。 ●Eちゃん(中3) 「ワルツ 遺作」:ショパン この年齢にして、ピアノ歴一年、ソロ初舞台。 そりゃあ緊張して当然です。彼女の手は震えていました。 何箇所か左手の和声が違っていましたが、メロディーラインは 滞ることなく、ちゃんと歌えて弾けていました。 これからの成長が楽しみな彼女です。 私の生徒さんで出演したのは、上記の計13人。 みんな本当によく頑張って、いい状態で舞台にのぞめて、 今年は大きな課題を残した子は一人もおらず、みんなで喜びを分かち合えました。 中2のAちゃんは、この教室に通い始めて10年目ということで、継続賞を受賞しました。 私は、彼女の2年目から引き継いだのですが、立派なピアニストへと成長してきたのを こうやって見届けられて感慨無量でした。 心配だったタイムスケジュールは、一日目がちょっと押した程度で、二日目は適度な 時間で終わらせることができました。 やっぱり、エクセルで時間計算したのは、良かったんじゃないかなぁ~。 来年は、このデータを元に更なる改善ができるようにしたいもの。 そして、最も心配していた会場の騒音問題。 今年は、一番左前の扉を「出演者専用出入り口」として設け、そこに誘導係をつけて 舞台袖まで出演者にとって分かり易いようにできたのが、なかなか良かったみたいで、 スムーズにできました。なので、会場内もわりと静かだったかな。 それでも、クラシック音楽の聴き方マナーをご存知ない会場のお客様が、演奏中にも かかわらず、席を移動したりするのが残念ではありましたが。 でもこれも、地道な努力をこれからも続けていくことが一番いいのではないかと。 音楽教室の大発表会ってだけれども、疲れるだけではないのです。 素晴らしい素敵な同僚の先生方が沢山いらして、それぞれの先生方が、 それぞれの生徒さんへ、どういう風に音楽を導入しているのか、 それを舞台上の生徒さん達の演奏を通して伝わってくるのを聴くという楽しみがあるんです。 それは、自宅の個人教室での発表会で自分の生徒さん達ばかりの演奏を聴くだけなのとは 全く違った刺激的な部分でもありますね。 こんないい曲あるんだ~って新しい発見もあるし。 こういった生徒さんには、こういう風にレッスンをすればいいんだぁ~なんて、 聴きながら大変勉強になるんです。 そして、何よりも面白いのが、それぞれの先生の個性が生徒さんに本当によく表れるです。 誰の生徒さんかすぐに分かっちゃうくらいに! この発表会が無事に終了したら、講師一同で打ち上げがありました。 なかなかいつもは、各々のレッスンで他の先生とゆっくり会話している暇がないのですが、 こういう時は、本当に楽しく盛り上がります。 ピアノ講師同士として、ピアニストとして、音楽家としての会話、これほど楽しいものは ありません。 またまた、いい同僚の方々に恵まれて幸せだなぁ~って思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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本番、当日のレポート拝読させていただきました。
ピアノの蓋の開け閉めまで、本当に体力勝負!でしたね。(><) 私も通っている教室の「大人の発表会」の時は、受付やピアノの蓋などを手伝っています。大人なので、楽譜台置きっぱなしになっています。 それでも、師匠はあちこちに気を使っていて、汗だくで化粧が落ちているので、いつも申し訳なくて・・・。 (^^;) 子供達の演奏評も、いろんな背景がうかがえ、興味深く読ませていただきました。 (July 4, 2007 10:50:28 PM)
ぴあ空さん
有難うございます。ぴあ空さんも発表会のお手伝いをよくされるのですね。本当、あの蓋の開閉は重労働で体力勝負となりますよね。 師匠さんの汗だくなお姿が目に浮かびます・・・。 (July 6, 2007 02:06:13 AM) |
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