カテゴリ:音楽
ルシアン・ギンズブルグは91年に心臓発作で死んだ。享年62才。
これは死後リリースされた、全時代の代表曲を網羅した2枚組みのベストアルバムです。 私が彼を聴き始めたのは80年頃のジャマイカ録音、 レゲエのビートの頃から。当時フランス語でのレゲエ、とてもユニークだなと思った。 彼の芸名は「おフランス」風にセルジュ・ゲンズブールという。 作曲家の父を持つクリミア半島出身のロシア系ユダヤ人。 ジャケットのシルエットも典型的なユダヤ鼻の横顔、自嘲しているのか。 1928年4月2日パリ生まれ。ロシア革命後、両親は亡命者。 クラシックの作曲家になるのならばもっともふさわしい血筋だ。 少年時代にはナチスがフランスを襲う、ホロコーストから逃れ 戦後はバーのピアノ弾きに、その後自作自演のシャンソンが売れる。 「5分で作るつまらない曲ほどヒットする」「生まれるのが遅すぎた」が彼の口癖。 58年から88年までの彼のキャリアのCDなので、シャンソンの流行の変化も楽しめる。 そのあいだにはドヌーブやアジャーニ、アルディ等女優やシンガーに楽曲を 数多く提供、なかでもジェーン・バーキンに書いたそれは日本でもとても人気です。 しかし私は彼自身の自作自演のものが大好き、愛しています。 古いスタイルのシャンソンから、ジャズ、カリプソ、ロックンロール、 レゲエ、ヒップホップなどアレンジは変っていきますが、どれもゲンズブール音楽。 この世のものとは思えないほど美しいメロディーからチープで猥雑なものまである。 しまいにはデヴィッド・ボウイからブラームスや ショパンまでも平気でパクって自分のスタイルに昇華する。 彼の音楽には型がない、あるのはパリの異邦人(ユダヤ、スラブ)の感性のみか。 「名古屋でオーダースーツを提供する東洋商事株式会社のHPはこちら」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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