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2015年06月30日
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テーマ:ニュース(99446)
カテゴリ:政治問題
 橋本龍太郎内閣のときに内閣法制局長官を務めた大森政輔氏は、集団的自衛権行使が憲法違反であることについて、20日の東京新聞で次のように述べている;


 集団的自衛権行使を解釈変更で認めるのは、憲法9条に照らし認められない。

 解釈変更と今回の法案が憲法上認められないのは、議論するまでもない。国会では常に問題にされ、政府の説明は国際法上は有しているが憲法9条に照らすと行使は認められないと一貫してきた。ほとんど自民党内閣がそう言い続けてきた。それが突如、憲法解釈の変更で認められるとなった。今更解釈変更と称してできるはずがない。

 解釈変更で武力行使できる新たな要件に、従来の「国民の生命、権利が根底から覆される事態」に「明白な危険がある場合」と余分な文言がついた。国民の生命、権利が覆される状態にまだない段階で武力行使する。9条とは相いれない。

 何をやるかの説明でホルムズの機雷掃海の話が出てくる。これで集団的自衛権を行使できるのなら、どんな事例でも理屈をつけたらほとんどできるようになる。非常に限定されているような文言だが、政府がやろうと思えば理屈がいくらでもつけられる要件だ。あの文言はうそを言っていることになる。違憲ということは明らかだ。


2015年6月20日 東京新聞朝刊 12版 6ページ「政府の理屈で武力行使」から引用

 国民の生命や権利が根底から覆される事態になった場合は自衛隊が出動するというのは、従来の政府の見解であったが、これに「明白な危険がある場合」であると政府が判断した場合も自衛隊が出動できるという点が、専守防衛を逸脱した「憲法違反」となるわけです。結局、この記事が指摘するように、安倍首相は口では「憲法の論理は変更されておらず、だから合憲だ」と言いたいわけであるが、これは明らかなウソです。安倍氏はオリンピック誘致のときもウソをついたが、ここでもまたウソを言っている。こういう言動をとる人物を首相にしておいては将来に禍根を残すというものでしょう。
 それにしても、集団的自衛権行使を批判すると「攻められた時は貴殿だけしんでください」などと言う人もいますが、こういう人の発想というのは、敵国というものが既に存在していて、いつか寝ている間にこっそりやってきて日本人は寝首を掻かかれるという前提に立っているのでしょうけど、それはおとぎ話の世界であって、現実にはあり得ない話です。現代では、隣国が戦争準備どころか、ミサイルの実験準備でさえ事前にわかってしまう時代ですから、知らないうちに敵軍に包囲されていたなどということがあり得ないことくらい、小学生にもわかる理屈です。そのような愚かな思い込みを脱皮するべきでしょう。私たちは戦後70年間、国際紛争の解決に武力を用いなかった、それでも国際平和に貢献することができた、この現実に自信と誇りを持つべきです。






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最終更新日  2015年06月30日 21時19分56秒
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