相棒の名は？　ＢＭＷ１１６ｉ

最近の気になる車・・・

今回は、トヨタの新型オーリス。
実際は、そんなに気にしていなかったのですが・・・
フルモデルチェンジを期に、ヨーロッパテイストの走りになったと言う噂も・・・


本当のところは、どうなんだろうと・・・



先代のオーリスといえば、特に特徴がないハッチバックと言う印象がります。
また、車に興味がない年配の方が、乗られているイメージがあったりしましたが・・・


ところが・・・
新型オーリスは、ＣＭなどでヨーロッパの市場を見据えた走りを強調しているではありませんか？
カタログやＣＭのイメージカラーは、赤・・・・
やる気満々でです・・・
さて、そのトヨタのやる気とは？
本物か？否か？



試乗車は、１５００ｃｃのＦＦ　１５０Ｘと言うグレード、価格は、１７９万円。
その他に、ＦＦの１５０Ｘには、豪華版のＳパッケージ１９８万円と、廉価版のＣパッケージ１７１万円があります。
（４ＷＤのラインナップについては、省略します。）
また、１８００ｃｃにはＦＦしかなく、６速ＭＴのＲＳ　２０２万円、ＲＳ　Ｓパッケージの２２５万円。
ＣＶＴの１８０Ｇは、２０６万円と豪華版のＳパッケージ２２１万円があるようです。


トヨタのＦＦ・１５００ｃｃ・５ドアハッチバックの中間グレードの価格が１７９万円。
ディスチャージドヘッドライトを除けば、特に、目を引く豪華な装備がないのにもかかわらず・・・・
カローラあたりの値付けからすると、少々お高い感じがします。
しかし、エンジンを始動して走りだしてみると、その価格はある意味納得のいくものでした。
ゲート式のＣＶＴのセレクターを、Ｄレンジに入れ走り出すと、その走りは、スムーズでフラット・・・
適度なロードフォールディングを示しながらも、硬すぎず、しなやかさを程よく備えたサスペンション。


　　　　「えっ～！」


これ？トヨタのＦＦ・１５００ｃｃ・・・ハッチバック・・・
リアのサスペンション形式は、トーションビームだよね（汗）


やや軽めの電動ステアリングは、路面状況をちゃんと伝えてくれます。
そして、トヨタ車にありがちなニュートラル付近のダルさも、曖昧さもありません。
下手なヨーロッパ車より、ヨーロッパ車っぽいかもしれません。
電動パワステだけの出来を比べれば、最近のＢＭＷの方が・・・
悲しいかな、よっぽどトヨタ車ぽっいです。（嘆）


試乗車での、お決まりの試乗コースです。
追い込んだコーナリングなどは、試すこは出来ません。
しかし、かなり追い込んでも楽しく、クールにコーナーを駆け抜けてくれる予感を感じさせるものでした。
ＣＶＴは、６０ｋｍで巡航するとエンジン回転数は１１００回転ぐらい・・・（汗）
燃費も案外よさそうです。

ブレーキもコントラーブルでなめらかでした。
ハードブレーキングのフェードなどはわかりません。
国産の１５００ｃｃ　ＦＦ　２ＢＯＸのリアブレーキといえば・・・
スカーッと乾いた感じのドラムブレーキがセットされているのが常ですが・・・
オーリスのそれは、ディスクブレーキ。
この車、走るために必要な部分に、ちゃんとお金がかかっていそうです。
このあたりで、少々高めのお値段にも納得。
やはり、トヨタと言えども、それなりに走る車を作ろうと思えば、それなりにお金がかかる・・・
しっかり走る車を作るためには、マジックも無ければ、誤魔化しもできないと言うことだろうと思いました。

気になるのは、リアがトーションビームでも、このフィーリング・・・
１８００ｃｃになると、リアがダブルウイッシュボーンになります。
その差が、どれほどのもか？が興味のわくところです。

エンジンパワーがもりもりで、加速が楽しいみたいな走りはさすがにありませんが、普通によく走ります。
室内の広さは、大人４人は、まったく問題なし。
予想外にトヨタらしかならぬ大人のサスペンションセッティングに関心するあまり・・・
サイズやその他のチェックをするのを忘れてしまいました。（汗）
かなり本気で、バランスの良い走りを追求した感じではあります。


それでは、新型オーリスに死角は無いのか？と言えば・・・あります。
この車の最大の問題は、視界です。
特に、前方右側の視界・・・
Ａピラーが、すごく邪魔です。（笑）

お前・・・また、それか？と言われそうですが・・・（笑）
筆者がある意味、Ａピラーの邪魔さ加減の基準にしている車がプリウスです。
オーリスは、プリウスよりも、もっとずっとずっと邪魔なのです。
Ａピラーの上部がドライバーの顔に迫って来る息苦しさがあります。
フロントガラスが寝かせてあり、それにトヨタ特有の平面的なフロントガラス。
平面的なガラスを寝かせてレイアウトされる車は、まず間違いなくＡピラーが邪魔な車になります。
筆者が、これほどＡピラーに、こだわる理由は・・・
車を運転することをシンプルに考えると理解できます。

運転とは・・・
ドライバーが主に視覚から得られる情報から、両方の手を使って瞬時に方向を定め、両足を使って、その速度をコントロールするものだから・・・

ＢＭＷや、メルセデスベンツ、ＶＷゴルフなどの主だった車種では、Ａピラーが日本車ほど邪魔になるようなレイアウトになっていることは、まずありません。
彼らは、その重要性をよく理解しているのだろうと想像できます。
日本の車市場では誤魔化せたとして。。。
目の肥えたヨーロッパ市場で、ゴルフ、ポロ、ＢＭＷ１シリーズなどと比較された場合・・・
あの視界性能が、果たして受け入れられるのか？否か？


冷静に考えると価格も少々気になります。
１５００ｃｃで１７９万円。
マニュアルゲートこそありますが、パドルもない普通のＣＶＴ。
２０００ｃｃのアクセラスカイアクティブとの差は１０万円ほどしかありません。
インプレッサの２．０ｉとの価格差もしかりです。
ライバルは、余裕の２０００ｃｃでパドルまであります。
そして、これらのライバル達は、同クラスのＶＷやアウディーと比較しても、その走りの質は、決して負けていません。


とは言っても・・・
トヨタ製、１５００ｃｃ　ＦＦ　２ＢＯＸ・・・リアトーションビーム・・・
従来の感覚からすると、よたよたする平凡な車と思いがちですが・・・




新型オーリス、運転してみると、ちょっと侮れない、驚きがあるかもしれませんよ。　




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