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2024/03/15
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂
☆ イギリスの映画なのに何故か日本ではこの日がサイコの日。サイコーですか~!? ☆ 最初の普通選挙でオラガ大将の党がライバルに1議席差にまで迫られ、加えてカマトンカチまでもが議席を獲得したのに恐れを為してコミンテルンの日本支部を徹底的に駆除(1928年=三・一五事件)。 ☆ 東の国から西の国から世界中からの来客が大阪府は千里丘陵でこんにちわし始める(1970年)。&so、カスラックによるカラオケにかこつけた搾取行為に、お上のお墨付きが出る(1988年)。
【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年03月15日 

​【プーチンが支持される理由】「エリツィンは欧米の手先」GDPマイナス14.5%の経済崩壊でロシア人が抱いた民主主義への失望 そして「独裁=安定」のプーチン登場へ 【連載第6回】
      『空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ』 =後節=​

=Wedge_Report 【プーチンのロシア】 2024年03月05日 / 黒川信雄( 産経新聞社 元モスクワ特派員)


2005年、再びロシアへ
 ロシアの地を再び踏んだのは、1996年に帰国してから9年後の2005年だった。産経新聞の姉妹経済紙、「フジサンケイビジネスアイ」の記者となり、ワールドビジネス面を担当していた経緯から国営ロシア通信などと仕事上の付き合いがあり、ロシアの産業事情を広範に取材するプレス・ツアーの申し出があったためだ。

 決して、宣伝めいたことを書くつもりで行ったわけではないが、街の激変ぶりに度肝を抜かれた。

 モスクワ市内には欧米やトルコのスーパーマーケットの進出が相次ぎ、市民の携帯電話保有率は100%を超えていた。日米の自動車メーカーが工場建設に動き出し、家電店は主に韓国メーカーの家電であふれかえっていた。モスクワでは、1台十数万円もするテレビが売れ筋となるなど、新興経済国としての勢いに満ちていた。日本企業もロシア市場の開拓に本腰を入れ、さまざまな企業がロシア進出を推し進めていた。

 信じられない変化に愕然とする私を見て、通訳を務めた国営ロシア通信の若い記者の方が驚いていたほどだった。
 私は帰国後、「ザーフトラ(ロシア語で明日の意味) ロシア経済の明日」と題した6回の連載企画を執筆した。当時の記事には、そのような強い驚きが文章にあふれている。

「トヨタ自動車が日本の自動車メーカーの先陣を切ってロシアへの工場建設を決めたのを機に、対ロシア進出に慎重だった日本企業が熱い視線を送り始めた。ソ連崩壊から15年、原油や天然ガス、希少金属(レアメタル)などの資源輸出で経済発展を遂げるロシアは今、世界の一大消費市場に変貌しようとしている。欧米企業などに比べ〝出遅れ〟が指摘される日本企業の今後のビジネスの展開と、ロシア経済の明日の姿を現地に探った」

「強い指導者」プーチンの登場
 ロシア経済の急激な変化は、どのようにしてもたらされたのか。この9年間で起きた変化にはふたつの要素があった。ひとつは、エリツィン氏からプーチン氏に大統領の座が引き渡されたこと。そしてもうひとつは、原油価格の高騰だ。

 1990年代の混乱のロシアを率いたエリツィン大統領は、1999年12月31日に、突如辞任を表明した。エリツィン大統領のもとで、いったんは回復の端緒を見せたロシア経済だったが、1998年8月にはデフォルト(債務不履行)に陥り、街には再び失業者があふれた。

 しかしエリツィン大統領は、サンクトペテルブルクで副市長を務め、1996年にクレムリン(大統領府)のメンバーとなっていたプーチン氏をひそかに後継者と定め、権力の移譲に向け入念な準備を進めていた。大統領代行となったプーチン氏は2000年3月の大統領選で圧勝する。その背景には、エリツィン陣営による徹底的な選挙キャンペーン、メディア戦略があったが、いずれにせよエリツィン氏と異なり健康的で、精力的に業務をこなすプーチン氏は強い支持を受けた。



 エリツィン政権下でプーチン氏が首相に就任する直前の1999年には、ロシア南部チェチェン共和国の過激派が隣接するダゲスタン共和国に侵攻したが、これに対しプーチン氏は大規模な攻撃をかけるなど、「強い指導者」としてのイメージを国民に植え付けた。

 プーチン氏はさらに、モスクワで相次ぎテロ事件が発生したことを受けて、チェチェン共和国への軍事侵攻に踏み切る。過激派に対し、汚い言葉も使いながら徹底的な制圧を約束するプーチン氏の姿は、人々の心をとらえた。

 プーチン氏にはさらに、決定的な追い風があった。ロシアの主要輸出品である原油価格の高騰である。1990年代は1バレル=10~20ドル程度で推移していた原油の国際価格は、世界的な金融緩和を背景にした原油市場への投機資金の流入や、顕著となっていた中国の急激な経済成長による石油需要の増大、さらに2003年3月のイラク戦争の勃発などを背景に急騰。リーマン・ショック直前の2008年には一時的に約147ドルにまで上昇する。

 私が訪露した2005年は、依然としてロシア経済は回復途上であったとはいえ、急激な原油価格の上昇で急成長を見せていた。ロシアはそもそも、膨大な資源を保有する国家である。その国際価格が上昇すれば、経済が上向くのは当然だった。

 そして、国民はプーチン大統領を経済成長の〝立役者〟とみなした。これは、決して彼が成し遂げたことではなかったが、その恩恵に最大限あずかったことは明白だった。

「もう二度と、あのような混乱はごめんだ」
「民主主義」を旗印にロシアの初代大統領の座を射止め、国民生活を大混乱に陥れたエリツィン氏に対し、多くのロシア人は「二度と、あのような混乱はごめんだ」と胸に刻んだ。そして、エリツィン氏が頼ったのは西側諸国である。ロシア人の心には、欧米への拭い難い不信が植え付けられていた。

 そこに登場したのが、ソ連国家保安委員会(KGB)出身という肩書きを持つプーチン氏である。大統領就任当初は、欧米との連携も是々非々の姿勢で進めていたプーチン氏だが、次第に欧米との対立を深めていく。さらに、国内においては独裁的な姿勢を強め、メディアへの支配強化などを通じ、ゴルバチョフ氏が実現させた「言論の自由」に対する制限を加えていく。

 しかし、ロシア人の大半は、そのようなプーチン大統領の姿勢に強い疑問を持たなかった。「民主派」と呼ばれる勢力は排除され、ついには公然と〝西側のスパイ〟などとみなされるようになっていく。しかし、多くのロシア人はそのような事態に直面しても、プーチン大統領を支持しなくなることはなかった。

 前述のグレンコ・アンドリー氏はそのようなロシア人の心理を「独裁=安定と考えている」と断じる。その背景には、1990年代の強烈な原体験があり、「民主主義になれば、社会がどうなるかわからない」とロシア人が考えている実態がある。

 欧米に騙され、その手先となったエリツィン大統領はわれわれの生活を破綻に追い込んだ。二度と、そのような轍は踏まない──。
 そのような考え方は、今回の〝ウクライナ=欧米の傀儡〟とみなし、〝ナチス〟とまで言い切るプーチン大統領の発言と、強く同調していると感じられてならない。
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古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2024/03/15 05:10:06 AM
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