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2024/03/13
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂
☆ 大阪が初めて空襲されて地下鉄が防空壕代わりに (1945年=大阪大空襲)。&so、事件は起きているけど『見てるだけ~』になる現象を、強▲殺人鬼の某と被害者、その現場の周辺住民38名が身を以て証明する(1964年=キティ・ジェノヴィーズ事件)。 ☆ 親方日の丸の日本国有鉄道にブチ切れた乗客が、上尾駅等の主要駅で一斉蜂起(1973年=上尾事件)。 ☆ 感動映画の超大作『生還トンネル』が上映開始する(1988年)。 &so、ブルトレは衰退しました(2009年)。2015年のこの日 - 寝台特急「北斗星」がこの日発の運行限りで廃止。
【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年03月13日 

【プーチン登場前夜】氷点下20度の中で食べ物や家財道具を売って糊口をしのぐ老人たち 道端には息絶えた人々も ソ連崩壊後のロシアを襲った地獄の90年代 / 【連載第5回】
        ​『空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ』=中節=​
=Wedge_Report 【プーチンのロシア】 2024年03月05日 / 黒川信雄( 産経新聞社 元モスクワ特派員)



 ロシアでは大衆紙やインターネット上で、ウクライナに対する理解に苦しむ批判が飛び交っているが、特にウクライナ人が非人道的であると強調する内容が多い。
 戦時中、敵国の市民を人間扱いせずに〝鬼畜〟などとのイメージを刷り込むことは常に行われるが、多くのロシアの人々も、そのような情報に繰り返し触れるなか、次第に信じ込むようになっていると感じられた。それがまた、今回の戦争を多くのロシア人が実際に支持することの理由になっていた。

すべての始まりは貧困の1990年代
 現在のウクライナは、欧米の傀儡国家である。そのウクライナは今、ナチスと同じ道を歩み始めている──。

 プーチン大統領が主張するこのようなウクライナ像は、国際社会だけでなく、本来はウクライナ人と接する機会を持つ多くのロシア人にとっても、理解し難いものであるに違いない。
 しかし、そのような主張が実際に多数のロシア人に受け入れられ、さらに年齢が高い層を中心に、国民の大多数が政権による軍事作戦を支持している。この事実は、ソ連崩壊からロシア人が置かれてきた社会の状況と、その変遷を見ると、理解ができると感じている。

 私はソ連崩壊から約4年後の1995年8月にロシアに渡り、現地の大学で約11カ月間の語学研修に参加する機会を得た。新聞記者になって以降も繰り返しロシアを訪れ、現地の実情を見る機会があった。現在も少なくない友人、知人がいる。

 彼らが約30年にわたりどのような人生を歩んできたかをつぶさに見れば、ロシアによるウクライナへの全面侵攻が起きたことも「決して不思議なことではない」と感じている。なぜそう感じるか。当時の状況を少し紹介させていただきたい。

氷点下20度の真冬のモスクワで  立ち並ぶ老人たち
 1995年のモスクワの冬は、高校時代に地理の授業で習ったとおりの極寒の世界だった。10月ごろから気温が急激に下がり始め、12月にはマイナス20度ほどまで下がった。大学の窓から見える、モスクワの中心部から北西部をつなぐレニングラード大通りを見ると、そこは常に雪景色だった。

 しかし、それは多くの市民が現在のモスクワのように暖かい家やオフィスにいて、仕事や生活をしていることを意味してはいない。
「お兄さん、このブドウ買わないかい。〝氷菓子〟にはなっていないよ」
「黒パンはどうだい。安くしておくよ」
「キャベツならうちだって売っているよ。買っておくれ」

 大学から最寄りのベラルースキー駅に向かう途中には常に、極寒のなか、何十メートルにもわたって立ち並び、道端で物を売る老人たちの姿があった。



 風よけもなければ、椅子があるわけでもない。吹き曝しのなか、薄汚れた分厚いコートや帽子をかぶり、お世辞にもきれいとは言えない袋に入れてきた、いつ売れるかもわからない〝商品〟を両手に持って、道行く人々に声をかけていた。中には、家財道具や、どこから仕入れてきたのかまったく不明の家電のリモコンやコンセントなどを売る人もいた。

 彼らがこのような〝商売〟をせざるを得ない理由は明白だ。年金がもらえないか、もらっても生活できるレベルではなかったためである。

 ソ連時代は、曲がりなりにも食べることには困らない程度の年金が支給されていたが、ソ連が崩壊すると、その社会保障システムも大混乱に陥った。年金の支給は遅滞が続き、仮に支払われたとしても、急激なインフレでその価値は消えた。

 最低限の生活を賄うこともできない年金額を前に、彼らは極寒の中でも、わずかな収入を求めて路上で物を売るほかなかった。

「日本での職を紹介してくれないか」  唐突に持ち掛けてきたグルジア人女性
 公務員や、教員といった職業でも事態は同様だった。私には、忘れ得ない光景があった。
「私は、あなたを3日間待ち続けたのです。あなたは私に、ウソをついたのですね」

 大学のすぐ近くの路上で、私を見つめる50代前後の女性の目は、怒りに震えていた。それには、このような経緯があった。
 大学から寮に戻る途中、外国人留学生とみた私に声をかけてきた女性がいた。旧ソ連グルジア(ジョージア)出身という彼女は、ある大学で理工学の教授だったが、職を失ったという。彼女は私に「あなたの国の大学で、職を得られないか」と唐突に持ち掛けてきたのだ。

 私自身もあまりに軽率だったが、「何かないか、探してみます。明日また、ご返事します」と、人助けのような思いで答えてしまったのである。

 ソ連時代、学校教員や病院の医師などは、社会から尊敬される仕事だった。国家の発展に尽くすという意味でも当然だった。しかし、ソ連崩壊は前述の年金受給者と同様に、公務員の生活も奈落の底に落とした。外国の学生に、職を紹介してもらおうなどという考えは非常識極まりないが、それほど必死だったのだろう。

 ただ、私はすぐに、自分の言葉があまりに軽はずみだったことに気が付いた。グルジアという国が当時、ソ連崩壊に伴い大きな混乱に陥っていたこともあり、「これ以上、関わらない方がいい」とアドバイスしてくれた先輩もいた。そのため私は、彼女と出会った道を通ることをやめたが、3日後、再び同じ道を通ると、そこに彼女は待っていたのである。

 私が「すみません。私はただの学生なので、何もできません」というと、彼女は私を激しく非難しながら「I understand, I understand!(わかった、わかったわ!)」と英語で言って立ち去った。どれほどの思いをもって、そこに立ち続けていたのかを考えると、今でも申し訳ないという思いに駆られる。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
・・・・・・・・・・ 
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Last updated  2024/03/13 05:10:08 AM
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