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カテゴリ:漫画・ゲーム・映画の話
M:i:III(ミッションインポッシブル3) なんかやたらと面白そうなんでフラッと映画館へ行ってきました。 「みっしょんいんぽっしぶる、すりー」と言うものだと思っていたのだけど、 映画館の従業員の皆さんは一様に「エムアイスリー」と発言なさいます。 直ぐに学習した私は、 「エムアイスリーをお願いします」 と係りのお姉さんに言います。 ・・・。 ちゃんと通じた・・・。 こういう時に略称で言えると通っぽいよね。 ちょっと嬉しいです。 で、観てきた感想ですが、一言でいうとこの作品。 出演者全員の、 「余裕っぷり」 が小憎らしい作品だと思います。 この映画の「余裕っぷり」を表すシーンはたくさんあるのですが、 その最たるものは、今回の重要アイテムである秘密兵器の「ラビット・フット」 の"マクガフィンっぷり"だと思います。 えー、ちなみに「マクガフィン」というのは、 ヒッチコックが使ったやり方だそうで、物語の登場人物にとっては重要なモノで、 その重要アイテムを中心に話が進んでいくものの事だそうです。 で、さんざん重要っぽいようなフリがあったにも関わらず、 ストーリーが終わっても、ソレがいったいなんだったのか分からず、 終わってしまうというものです。 つまり、 マクガフィン: 作中の人物=超重要アイテムでそれを血眼になって追う。 観る人 =代替可能なボンヤリした凄いもので、最後までその説明はなくてもOK。 って事です。 この作品のラビット・フットの"マクガフィンっぷり"は憎たらしいほどで、 最初の「ハーバード大学の教授が恐れるITを使った・・・」等の適当な説明からして、 意識してそのように仕上げています。 マジメな方がこの映画を観終ったら、たぶんその点がモヤモヤすると思うのですが、 そう思うのも製作側の意図どおりかと思います。 あぁ小憎らしい映画です (○`З´○) ___________________________________________________________________________________________________________________________ このマクガフィンという考え方。 単なる映画の手法というだけはでなくて、もしかしたら投資の世界にも通じる考え方かも? と、ちょっと考えます。 世の中には、○○投資法、××投資術とか、どれが良くて、あれは間違っているとか、 まぁ議論は絶えない訳ですが、結局、これらの「投資の真髄を求める事」というのも 実はマクガフィンなのではないか?と思います。 物語の"中の人"である投資ブロガー(?)の私なんかは ソレを追い求める事は物凄く重要で、ひたすらソレを日々ココに書いているわけです。 最も良い投資手法という「ラビット・フット」を求めて一生懸命です。 "中の人"である限り、その目標を追求する事は絶対的な事ではあるのですが、 実はソレは映画(人生)を面白くする為・興味を惹き付ける為の単なる仕掛けであって、 一種のマクガフィンなのではなかろうかと思うわけです。 時々は観客の立場に立ち返って、映画(人生)全体を見渡すようにしないと、しんどくなります。 エムアイスリーを観終わった"マジメな人"が「スッキリしない」と思うのと一緒です。 そもそもマクガフィンへの正しい答えなんかは最後まで用意されてはいないものなのです。 ・・・。 大切なモノのように見えるけど、実はなくても困らない。 でも、それがないと物語の設定が定まらないから、やっぱり無いと困る・・・。 そのあたりの「適当さ」を受け入れる人でないと映画(人生)は楽しめないのでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/07/17 08:36:02 PM
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