テーマ:TVで観た映画(3825)
カテゴリ:映画鑑賞
BSジャパンのコマーシャルではないが、シネマクラッシュ今週のテーマは<読んではならぬ>。とくれば、本好きは観なければならん映画だろうということで今週も3本観ることに...。
---------- で、「私家本」なるほど、なるほど興味深い。 ベルナール・ラップ監督の初作品。『雑誌記者、ニュースキャスターとして活躍するB.ラップが、原作に触発されて撮った監督デビュー作。』とあるが、初めて創ってこんなにすばらしいの!ってびっくり。 主人公エドワード(テレス・スタンプ)は編集者。昔、恋人を自殺に追い込んだ敵(かたき)ニコラに報復する、その手段に私家本を創るというストーリー。 舞台はイギリスロンドン。 出版社。編集室の秘書。 作品を売り込む作家。文学賞。 本がぎっちりと並んだ書斎。 古本屋。 怪しげな地下印刷所。タイプライター。活字。 小さな製本屋。 書評家。出版記念会。 このぞくぞくするような(本好きにとって)情景が美しい画面で流れ、ほんとにほんとに満足させられた。 持ち込まれた原稿によって、偶然、敵(かたき)が解ってしまう編集者のテレス・スタンプが『まさにいぶし銀の演技で』存在感ある。敵の作家ニコラ(D.メズギッシュ)も追い込まれておびえた表情がいい。 『エドワードのニコラに対する復讐劇は緻密に静かに着々と進められていった…。』とその復讐の過程がミステリなのも面白い。 はっとさせられる場面の切り替えにも映画らしさを感じた。これが映画ってもんだよどうだ!と監督が銀幕(この言葉も懐かしい)の裏で言っているようだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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