デビュー作「陰の季節」で第五回松本清張賞、これが第二作品集。
「動機」…警察官と警察機構
「逆転の夏」…犯罪加害者と被害者問題 服役後の社会
「ネタ元」…新聞記者しかも女性の新聞戦争
「密室の人」…裁判官と司法の場と権力闘争と
松本清張ならばせつせつと訴えるように描かれる犯罪もの警察官もの。一味違って悲惨さはすくない、時代が豊かになったからか。しかし人間である悲しさ、苦しさからは逃れられない。
一遍一遍、謎があり、読み進むうちに「ああ」というヒントが滲むように出てくるのも面白く、引き付けられる。うまいなーと思う。「このミステリーがすごい!2001年版国内2位」というのもうなづける。
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