軽く読めてしまう本もたまにはいい。
ヒロインつまり書き手が中学生の14歳という設定で、話し言葉でストーリが進んでいくのもいきおいがあって面白い。
かわいい子たちが出てくるのにちょっとこわーい結末。夏の青い海そばにてきらきらした夏休み。でも人間心理の深遠の淵を覗いてしまったのだ。
若竹七海のお得意の舞台、葉崎が登場。古本屋の鬼頭典子さんは「ヴィラ・マグノリアの殺人」と重複だ。
ヒロインはやはり本好きだった。古本屋のお手伝いをし、文庫本を2冊報酬として受け取るなんて、わくわくする。泡坂妻夫の『湖底のまつり』を「十年早い」と言われ手に入れそこなったけど、どんな本?と興味が湧くよ。
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