北村薫の小説『夜の蝉』ではないよ。
東京では、あるいは都会ではいつから夜、蝉が鳴くようになったんだろう。
もう、何年越しもこの時期、聴いているきがする。
今夜も暑い、寝苦しい夜に鳴いている。
盛大に合唱だ。
眠らない都会の灯りのせい?
蝉も気の毒だけれど、人間も苦しい。
暑いと怒りがわいてくることがある。
過去のつまらない一場面が、腹立たしく思い出される。
冷静になればなんてことないことだし、すんでしまったこと。
現在形の怒りならただ怒ればいいが、過去形のものは怒れば怒るだけむなしい。
こんな時、相手は辟易だろう。
一人だったら物にあたる。
そう思うとよけい怒れるし、頭が痛い。
蝉も気の毒だけれど、人間も苦しい。
ところで小説『夜の蝉』を思い出さなきゃ、自分の
感想を見てもさっぱっり?