カテゴリ:名作の散歩道
「第一巻 第二部』 時は1805年、10月から11月。ロシア軍がオーストリアの地に進軍した。オーストリア軍と共に。と書いてみたけれど、戦争の場面はわたしにとっておもしろくない。というよりわからない。 駐屯地での人間模様ならまだわかるが、中隊、大隊、連隊、左翼、右翼、中央配置がどうやらこうやら、軽騎兵隊、砲兵隊、歩兵隊がいりみだれて、突撃、攻撃、後退、敗走もうぐちゃぐちゃ。 むかし司馬遼太郎の『坂の上の雲』を6巻で挫折してしまったのを思い出したわ! クトゥーゾフ総司令官(アンドレイの上官)をはじめとしてアレクサンドル皇帝、オーストラリアのフランツ皇帝、ビリービン外交官、バグラチオン公爵、デニーソフ大尉(ニコライの上官)等々登場人物多し。 と、とにかくアンドレイの優雅な活躍、悲惨な場面もあって、恐怖と闘いながらの進撃。ニコライ・ロストフが負傷し、ドーロホフの豪胆な動きなどを確認。 「第一巻 第三部」 第一部で予想されたようにワシーリイ公爵の画策でピエールがエレン娶ることになり、禿山に愚息アナートリイを伴って、マリヤ嬢に娶あわそうとの方は失敗に終わる。ピエールの運命観、マリヤの選択。 ニコライの負傷が家族に伝えられ悲しむが昇進級もある。ニコライのアレクサンドル皇帝崇拝愛。ボリスがアンドレイに近づく。 ナポレオンのフランス軍とアウステリッツでの戦い。ロシア、オーストラリア軍の敗北。プラーツェン高地でアンドレイ負傷、戦場視察のナポレオンに見つかり捕虜となる。アンドレイのナポレオン観、死生観。蒼穹の空を知るアンドレイ。 文庫本の(一)を読み終わって訳もわかり易く、おもしろいのだけれどこの本ばかりだとどうかなーと思い、他の本を読みつつ読むので忘れないようにあらすじを書いてみた。でもこれ書くのに時間がかかった。こんなことしていて読書の時間が減るのも困ったもんだ。 こんな風な日本のではない時代小説は珍しい。あ、『レ・ミゼラブル』 もそうかもしれない。アナトールフランスの『神々は渇く』も。 たしかミッチェルの『風と共に去りぬ』は『戦争と平和』に触発されて書いたと記憶している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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