朝のワイドショウで「教師の不適切な行為 不祥事が全国的に」をやっていた
いつだって昔だってあったこと、ことさら増えたということではない
相変わらずの話題だなーと見ていたがそれで、思い出した
わたしにもぴちぴちの高校時代があった
入学したてのことだからまだ15歳だった
そころは都電通学、短い区間ながら超満員電車
特に学校前の停留場付近になると混む
はっと気づいた時にはパンツの中に手が忍び込んでいた
当時は今と違って素足に木綿のパンツ1枚が普通
(考えると無防備過ぎるが)
「チカン」ということをまだ経験したことがなかったので
心臓が止まるほどおどろいたのは当然
その手の冷たいこと、身が凍った
身動きして逃れ、見廻したのだが犯人はわからない
すぐ降車の混雑になり
そばに数学の先生がいらしたので、その澄ましたお顔に
「おはようございます」といって降りた
もちろんその時には疑いもしなかった
その後「都電の中のチカン」は生徒たちの話題になった
ある友達が
「わたしもあの先生!手が冷たかった」
と言ったことがあって、わたしは疑っているというより確信している
入りたての高校は新鮮で
数学の先生もその数学がおもしろくて勉強していたのに
気持ち悪くなってしまったあげく、しらけてしまった
では教師がすべて嫌かというとそうではなくて
担任の英語の先生はクラス運営がうまくて楽しく
性格もすてきでわたしはひそかに心をよせるほどだった
もしその先生が不適切なことをしたとしても許したかもしれない
「チカン」じゃダメだけれど(笑)
いやいや、教師は生徒に立場がある
生徒にしてはいけないことがたくさんあるのだ