カテゴリ:読書メモ
初読み作家さんです。本屋さんに行くと平積み本の中から「読め、読め」と言ってくる本ってのがあるので、情報も取ってない、未知の作家なのに。思い入れかもしれませんが、これ、当たるんですよね。
***** 警察官を退職した主人公が、四国八十八か所遍路を歩いてするのですが、なかなか興味深いのはその2か月間、共に遍路して歩いているかのように読み進める趣向になっていること、でもそのお寺お寺の様子など、くどく説明していないのがいいことです。夫婦で歩むのですがその夫婦の間合いもいいですね。 思うところがあるからお遍路を思い立つのであって、主人公も冤罪を許してしまった、警察官として後悔があったのです。そこにそのかかわった事件に似た幼女誘拐が進行形で絡んでいくのです。 穏やかなミステリーですが、幼児が行方不明になって殺されてしまう残酷な事件は、リアルでも後を絶たないです。当事者はどんなにつらいでしょう、しかし、捜索する警察関係者たちもどんなに苦労するのかがよくわかります。ほんと、慈雨のように後からこころに染みてきます。 折も折、 ***** 上記を書いてから、柚月裕子さんを検索。ご活躍の作家さんではありませんか!ま、わたしも読書好きといえどもなかなか手が回らないということです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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読書のテーマで無く恐縮ですが
>折も折、神奈川県山梨県、道志村キャンプ場の女児行方不明、まったく見つからず、もう8日も経ってしまいました。関係者のお気持ちを思うと・・・。 そんなに遠くへ行くはずも無いのに、不思議ですね 私は、実は、誘拐事件の可能性もあるのでは無いか? と考えているんですが 以前、フランス女性が行方不明になり フランス側からずいぶん圧力がかかりましたね あれも未解決 昔なら「神隠し」と言われた行方不明者 子供時代には、まだ「ヒトさらい」と言う言葉がありましたが (2019年10月01日 01時29分45秒)
alex99さんへ
ほんとですね 近親者のお気持ちを思うと言い辛いのですが、事件性も大いにありそうです。 「まさか、山の中で誘拐はないだろう」というのはこの節、無用心ということです。ちょと昔、海浜公園での拉致もありました。 警察関係者も調べているとは思いますが、この本にもありますが初動捜査が難しいらしいです。 >昔なら「神隠し」と言われた行方不明者 子供時代には、まだ「ヒトさらい」と言う言葉がありましたが 子供心に怖かったです! 今は住宅地になってしまいましたが、昔は森の中、お墓のあるところが小学校への近道でした。一人で通るときは走って通りましたが、遠回りでも普通の道を通ればよかったのに・・・。 「誰かがどうとかされた」といううわさもあったのに、それがどういう意味かも分からずにいました。 やはり大人の知恵がいりますね。 (2019年10月01日 09時13分46秒)
「慈雨」はワタシもごく最近読んだばかりです
なのでまだ内容を忘れてません(笑 ただたまたま四国お遍路に絡んだ本を立て続けに 読んだものですからちょっとだけごちゃごちゃに そちらは定年を過ぎた男性が一人お遍路旅 帰りのフェリーで誤って海に落ちると言う 結末でした。 (2019年10月02日 21時41分05秒)
オーキリさんへ
この小説のように二ヶ月もかけて歩くのは大変です でも、お遍路もいろいろな方法があるのでしょう。 ま、わたしはしませんけど(笑) 旅も計画しているうちが楽しいですね。 本もどれを読もうかと思っている時が一番ワクワクします! (2019年10月03日 20時59分09秒) |
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