ぼたんの花

何がって、自衛隊派遣。

どうも日本は湾岸戦争コンプレックスが、あるようだ。

イラクの件は、アメリカの前駐日大使も「日本はアメリカ以外に仲の良い国を作らなかった、
アメリカ以外に仲の良い国が無い」と、いわば可哀想にと思われているのに。

今回、犠牲者が二人出たが、こんな事は今のイラク情勢では当たり前。これが何処の国でも。

小泉さん自身が、何処が安全なんて解るわけが無い、なんて言っているし
今回の派兵で、死者がでればアメリカに貢献したというそれこそ大義名分ができる。
いわば「いけにえ」を捧げるような事だ。

今度派兵して、あの状況で自衛隊員に戦死者がでなかったら、シェルターにでも入って
何もしていなかったことになる。


それこそ小泉さんは二人ぐらい死んで、それがどうした！とお腹で思っている。当たり前だけれど。

先週だが、防衛庁長官が、「小泉さんが行くと宣言してしまったので行かないと今更、言えない」
というようなことを言っていた。

小泉さんだって「北朝鮮があるから」などと最初の頃、言っていたではないか。

北朝鮮があるから、イラクへの派兵は仕方ないと支持した人達も多いだろう。

この時点で、間違いなく日本も参戦したのだ。

それこそ、平和ボケ！こんな首相で大丈夫か。

どなたかが、首相は国民の生命財産を守る、時によっては憲法も守れなくても
仕方が無いと言われたかたもいて、実際、私の周りにもそういう意見も多かった。

それによってテロの被害、自衛隊員が戦死したらいったい誰の責任になるの？
今度は、天皇も軍部も関係ない。選挙で支持した人の責任ってことになるのかな。

アメリカを支持しなかったら国益が、、、と言うが、支持したほうが国益を損なったかも
解らないのに、そういうと「きれい事」と言われる。

アメリカに忠誠を尽くすことのほうが、私には「きれいごと」を言っているように
見える。そして、かならず「フセインの悪政を潰し民主主義を」とか、「北朝鮮のような国はあってはならない」

などと、「まさしくきれい事」のオンパレードを言っている。

ブッシュ陣営、小泉さんを支持するなら、「きれい事」など言って支持せず、

「アメリカの経済を救うため」とか「アメリカに歯向かうやつは気に入らないんだよ」
「原油の価格を未来永劫、アメリカの意のままにしたいんだよ」
「日本はアメリカについてその利益を共有したいんだよ」
「イラクの人は殺していいから、北朝鮮をやっつけて、ついでに拉致被害者は返してもらって」

と言うべきではないでしょうか。

戦争反対をきれい事だと言う人のほうが、よほど、きれい事を言っている。
やれフセインがどうだとか、今、歯向かっているのは、フセインの・・とか

かっこつけたり、きれい事を言ってないでさっさと撤回しなさい。
憲法違反は、間違いないので行けません！と言えばいいのだ。

「テロには屈しない」と小泉さん、川口さん、これがダントツ一位のきれい事！


そして、私は日本の利害だけを考えて言うと
「やっぱり戦争反対」となるのです。