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カテゴリ:歴 史
古代の歴史の見解というのは、決定打がないかぎり、仮説や人々の希望的解釈というものも加わって、統一するのは単純ではありません。ましてイタリアのように、今でも都市間にとても根深いライバル意識があるような地域ではなおさらでしょう。ヴェネツィアはその強大さゆえに、他国(ジェノヴァ、フィレンツェ、ミラノなど)やローマ教会から「憎まれっ子」であり続けたため、後の権力者に無意識にあるいは意識的に、ヴェネツィア起源の歴史がもみ消された可能性も全くないとは言えないと思うのです。 後者の説のなかで、トロイア戦争(紀元前1000年頃)の敗者たちの一部がローマに落ち延びて、ローマ帝国の基礎を築き、別の一部がヴェネト地方へ下ってヴェネツィア人となった、という見解もあります。後の、常に東方を目指したヴェネツィア人の『習性』のようなものを考えるときこれも、さもありなん、と思えたりもします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/08 01:40:59 AM
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