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Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2020年03月31日
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カテゴリ:時間考察
時間の陥穽111
 アウグスティヌスが考える永遠に触れる前に、物理科学が解析する世界の始まりと終わりに触れておきます。ビッグ・バンに始まり宇宙が変化し続けているという考えは「宇宙にも終わりがあるのではないか」という疑問を生み、多くの天文学者・物理学者を悩ませることになり、現在では、宇宙の終わりについては4つの可能性が示唆されています。第一の可能性は「宇宙の熱的死」と云うものです。宇宙の温度は均一ではなく、高い温度の場所もあれば、低い温度の場所も存在します。「宇宙全体のエネルギーが有限である」「宇宙が永遠に膨張し続ける」という考えを前提に「熱は高い温度から低い温度へ移動し、その逆は成立しない」という熱力学第二法則に基づいて考えた場合、長い目で見ると宇宙全体のエネルギーが有限ならば熱は高い温度から低い温度へと向かい均一に近づいていくと云えます。宇宙全体のエネルギーが均一になるということは「何も現象が起こらない」という「宇宙の熱的死」を意味しています。然し乍ら、其れ故、宇宙は膨張を止みません。変化しないことが「死」ならば、変化とは無縁の神学哲学上の「神」や形而上哲学に云う「絶対者」は同じく死んでいることになり、常恒の「有」であろうとなかろうと始まりを司る力は持ち得ません。「宇宙の熱的死」の矛盾です。宇宙は死から生じたとは言い難いからです。現在宇宙の有限性は物理学上証明されていないため、必ずしも宇宙が熱的死を迎えるとはいえないどころか物理学は矛盾を抱え込むことになります。



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最終更新日  2020年03月31日 06時11分13秒
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