オースティン・パワーズ デラックス
という訳で『オースティン・パワーズ』の続編です。映画の冒頭で早速前作のヒロインが居なくなってしまいますが、ギャグで片付けるにはちょっとお粗末な展開ですね。彼女にはちゃんと母親も居たし(しかも母親もオースティンの相棒)どうなってるんだ?と言う感じです。まあこれは多分最初からこういう話を持ってくることで、この映画はグダグダなんだということを説明していたのだと思うことにします。と言うほど前作に比べて面白さがダウンしています。お馬鹿コメディの続編の宿命ですね。キャラも増えてきて全体的に薄まりがちです、ミニ・ミーは良いとして、特殊メイクまで使ってファット・バスターなんてキャラを出す必要があるのか疑問です。なんだか特殊メイク自体が不自然すぎて気持ち悪いですし…。わざわざ主役のマイク・マイヤーズに1人3役もやらせず、普通に太った俳優を使えば良いのにと思いました。それから下ネタ全開なのは前作と同様だとして、同じ下でもHネタで無く、本当の「下」ネタの割合が増えてきているのもどうかと思いました。まぁ、とは言っても面白いところも十分ありましたし、3作目の「ゴールドメンバー」よりはまだマシだったんですけれど。