旧ソ連時代のKGB工作員の話で、どうしてこんな仕事を選んだんだろうというような過酷な潜入スパイが主役のドラマです。

ミッション・インポッシブルや007シリーズのような、ヒーローものではありません。

見知らぬ相手とアメリカに夫婦として潜入し、周囲を欺くために子供を作り、次々と送られてくる命がけの指令をこなしていきます。





エリザベスとフィリップがアメリカにやってきたのは1964年でした。

どこにでもいるアメリカ人夫婦を装い、モスクワからの指令に従って、変装し、様々な役がらを演じながら情報を集め、必要な時は殺しも行います。

彼らはS級と呼ばれる特殊任務を任されたエリート工作員でした。





長女ペイジと長男ヘンリーは両親の正体を知りません。

小さな旅行代理店を経営してるので、時々仕事で遅くなったり出張があるのだと信じていました。

フィリップは結婚詐欺まがいの行為をしてFBI職員のマーサから情報を得ています。





1981年、向かいにFBI捜査官ビーマン夫妻が引っ越してきます。

ビーマンはソ連大使館に勤める美人秘書ニーナの弱みを握り、彼女を情報源としてモスクワの動きを読んでいました。

マーサはビーマンの同僚なんですが、ここから内部情報が漏れていることはまだ知りません。





緊迫する腹の探り合いが面白いですね。

フィリップはこんな過酷な毎日とはおさらばしたいという気持ちが少しあって、アメリカ亡命に片足突っ込みそうになるんです。

エリザベスは祖国のために命をかけるタイプなので、夫婦間の問題もありつつ、米ソの冷戦問題もからみ、視聴者にも緊張状態を強いてくるので見ていて飽きません。

続きも楽しみです。