カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞。

コメディなのかと思いきやサスペンスだったりホラーだったり、いろんな味の詰まった面白い映画でした。

テイストが少し万引き家族に似てるなと思ったんですが、そう思った方は多いみたいですね。

ちなみに是枝裕和監督の万引き家族は、この映画の１年前にカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞しています。





半地下のアパートで貧乏暮らしをしていた４人家族に、ある日転機が訪れました。

浪人中の息子ギウを友人ミニュクが訪ねてきて、縁起のいい石をくれただけでなく、自分が留学している間、バイトの家庭教師を引き継いでくれと言います。

裕福な家庭の可愛い女子高生ダヘに英語を教えるバイトで、帰国したら真剣に付き合うつもりだから、ギウなら横取りすることもないだろうというのがその理由。

大学生でもない自分に務まるかどうか不安に思うギウでしたが、バイト代がいいので引き受けることに。





妹のギジョンに名門大学の入学証書を偽造してもらって、ケビンと名乗って高台にある大邸宅パク家を訪れます。

まんまとパク夫人を丸め込んだギウは、ダヘの弟で9歳になるダソンの絵の才能を伸ばす家庭教師を探していると聞き、大学の後輩と偽って妹のギジョンを入り込ませます。

こうしてさらに父は運転手、母は家政婦としてパク家に寄生することになりました。





ダソンの誕生日を祝うためにパク家が泊まりがけのキャンプに出かけた夜。

４人は主のいないリビングで高級ウィスキーを煽り、派手に飲んだくれていました。

外は大雨です。

絶対に何か起こると思いますよね。





まず追い出された元家政婦が、忘れ物があるから開けてくれとやって来ます。

この邸宅は有名な建築家が自分の家族のために作った家で、すごい仕掛けがあったんですよ。

そしてそこには思いもよらないものが隠されていました。





元家政婦に４人が詐欺家族であることがバレて大変なことになっているところへ、今度は家主のパク一家が帰ってくるんです。

大雨でキャンプを中止したんですね。

予想していなかった事態はさらに続きます。

なんと半地下の自宅は浸水被害に。

畳み掛けるように起こる事件の連続に、思わず引き込まれていきます。





『パラサイト 半地下の家族』は、2019年の韓国映画。

監督はポン・ジュノ、脚本はジュノとハン・ジンウォンが務めました。

父親役のソン・ガンホさん、2022年のカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞されましたね。

是枝裕和監督のベイビー・ブローカーという映画です。

機会があったらこの映画も見てご紹介できたらと思います。