テーマ:社交ダンス(8405)
カテゴリ:映画のはなし
水木しげる生誕100年記念として制作された映画作品です。
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(ゲ謎)は、目玉だけになる前の鬼太郎の父親の物語。 行方不明となった妻の岩子を探してやってきた哭倉村(なぐらむら)での出来事が綴られています。 職場の友人に勧められて見たんですが、水木しげるの大ファンの大将はコミックをどっさり集めていてこれもチェック済みとのこと。 ホラー映画が嫌いな私には向かないんじゃないかと言っていました。 登場する鬼太郎やネコ娘が、昔と比べて随分洗練された姿になっています。 妖怪や幽霊は歳をとらないんでしょうね。 現在は廃村となった哭倉村、物語は70年前、昭和31年へと遡ります。 政財界を牛耳っていた龍賀一族の当主、龍賀時貞(りゅうが ときさだ)が亡くなります。 水木は東京で血液銀行に勤めるサラリーマンで、一族の経営する製薬会社・龍賀製薬の担当者でした。 昔は献血なんてなくて、血は売買するものだったんですね。 後継者になると予想される龍賀製薬の社長とはコネがあったので、出世したい水木は一族が暮らす哭倉村へと向かいました。 電車じゃなくて蒸気機関車です。クーラーもないし、車内禁煙でもない時代。 まだ戦争の影を引きずっている人が多く、水木自身も玉砕特攻をかろうじて生き延びた辛い戦争体験を背負っています。 穏やかな田園風景とは裏腹、哭倉村は閉鎖的な村でした。 亡くなった当主の孫にあたる若く美しい娘・龍賀沙代(りゅうが さよ)が登場した時、金田一耕助シリーズの『犬神家の一族』を思い出しましたよ。 後で知ったんですが、企画の段階で『八つ墓村』の話題が出てこの映画の方向性が決まったそうです。 龍賀一族が勢揃いした場で発表された遺言は、長男の時麿(ときまろ)が当主となると言うものでした。 水木が次期当主に期待していた社長は長女の婿養子で、一族の中での地位は低かったようです。 時麿は引きこもりの病弱な男で、莫大な財産をどうこうできる気量に恵まれませんでしたので、兄弟姉妹からは非難轟々でした。 翌朝、時麿の惨殺死体が発見されます。 犯人として捕らえたのは、村にたまたま来ていた鬼太郎の父でした。 すぐに処刑されそうになった彼を助けた水木は、監視役を命じられます。 名前を言わないので、水木は便宜的にゲゲ郎というあだ名をつけました。 凄惨な殺人事件はその後も続きます。 水木は出世のために葬式に来ただけではなく、一族が莫大な財産を築いた血液製剤Mについて調べると言う会社からの密命も帯びていました。 どうも覚醒剤の一種らしく、摂取すると24時間働けるので戦時中、多く使用されたようです。 ゲゲ郎と水木の関係は、犯人と監視役から友人へと変わっていきました。 行方不明の妻は身重らしいです。 鬼太郎のお父さんは、奥さんの岩子さんをすごく愛してたんですね。 こなきジジイと砂かけばばあとの間にも、むかしロマンスが生まれてたっけ。 鬼滅にしろ呪術廻戦にしろ、最近のアニメは血みどろのR12が多いし、歴史ドラマでドロドロの人間関係には免疫ができていますので、ホラーは苦手ですけど大丈夫でした。 大将ほど大好きってわけじゃありませんが、水木しげるさんの出身地にある水木しげるロードにも行ったことがありますし、妖怪話も嫌いじゃありません。 色んな可愛い妖怪たちも出てきます。ねずみ男の子供時代?みたいなのも登場しますよ。 公式サイトはこちらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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