カテゴリ:アート
ここの重厚な雰囲気の廊下とエレベーター、これから日常生活
を離れて「美の世界」に行くのだよというような感じがして、 ワクワクしてきます。 東博の「博物館に初もうで」も、華やかな気分に浸れて楽しか ったのですが、こちらも少数精鋭ながら、素晴らしい展示作品 に出会うことができました。 まずは茶道具のコーナー。重要文化財、玳玻盞(たいひさん) 天目。見込み(内部)には鳥の絵が描かれており、鳳凰だと思っ たら鸞(らん)という鳥だそうです。鸞は鳳凰より少し下の瑞 鳥であると、先ほど調べたウィキペディアに出ていて、少し笑 ってしまいました。胴の部分のまだら模様が怪しげで素敵でした。 本阿弥光悦作の黒楽茶碗も重要文化財。さりげない作りのよう ですが、しかしきっと手に取ると重々しい感じがするのでしょ うね。黒はいいです。 その奥の部屋には、国宝の志野茶碗。日本製の国宝の茶碗は 2点しかなく、そのうちのひとつだということをはじめて知り ました。いびつな形をした茶碗。360度ぐるぐると周囲を廻っ ているうちに。一瞬、この茶碗が生き物のように思えました。 さて、次の展示室は日本画のコーナー。やはり何と言っても応 挙の国宝「雪松図屏風」。松に積もる雪の部分は白い紙の地のま ま。墨で松の幹や枝と葉を描き、金泥を塗る。応挙はどんな順 序でこの絵を描いたのだろうと想像しているうちにあっという 間に時間が経ってしまいました。特に左隻のモコモコと丸く茂 った松葉の部分の表現にうっとりと見とれてしまいました。 長谷川等伯の「松林図屏風」が抽象的・観念的に幽玄な世界を 描いた絵だとしたら、こちらは具体的なテクニックが鋭く冴え た絵といえるかもしれません。 最後の展示室にあった、土佐光起の「女房三十六歌仙帖」にも うっとり見とれながら、重要文化財に指定されたばかりの「東 福門院入内図屏風」に感心し、さてと反対側の展示を見ると! 思わず目を見開き、次にニンマリ。室町時代の「放屁合戦絵巻」、 詳細は見てのお楽しみ。とにかく笑えます。いやぁ、オメデタイ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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一村雨さん、予想通りですが、すごい勢いで観ていますね~ 「初詣」はもちろんですね。
今年も観に行く代わりに、ここで色々読ませていただくのが多くなりそうです。宜しくお願いしますね。 草間さんのは、失礼ながら食わず嫌いです。でも、その魔力の秘密を探ったら奥深いのでしょうか。それにしても3人、すごい組み合わせ! 応挙と等伯と、今なら両方、見られるんですね~ おお。お。。 (2007年01月08日 15時46分28秒)
行かれたのですね!
私も7日に行こうとしましたが、何故か手芸屋に行ってしまいした。 あの志野は良いです。女性が使うには少々大きいですが、一村雨さんなら似合いそうです。 如庵のしつらえも楽しみのひとつですよね。 (2007年01月08日 17時00分35秒)
マイミクの仲間に入れていただいたわん太夫です。
16日に学芸員の樋口一貫先生の解説で三井美術館に行きます。 一村雨さんの記事を拝見して、当日がますます楽しみです。 3月にも三井美術館の学芸員の小林祐子先生の解説による鑑賞会に参加致します。 今年も宜しくお願い致します。 (2007年01月08日 22時15分37秒)
如庵のしつらえもステキでした。
お茶は駆け出しですので、まだまだ物の価値が分りません。 ああいう名品で、お茶を味わえたら、きっと至福の味わいなのでしょうね。 (2007年01月09日 05時18分42秒)
解説があると、また楽しい鑑賞会になりそうですね。
感想、楽しみにしています。 (2007年01月09日 05時19分43秒)
一村雨さんこんばんは。
最後に展示されていた「放屁合戦絵巻」は面白かったですね。 ブログには触れませんでしたが、 インパクトはこれが一番でした。痛快です。 江戸絵画から当代の楽焼まで、 幅広く充実したコレクションを拝見出来ました。 今年は東博新春展よりもこちらに軍配を挙げたいですね。 (2007年01月28日 23時27分22秒)
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