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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2010年01月19日
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カテゴリ:アート
ラファエロ.jpg

展覧会場に入ると、まずモザイク画の名品に出合うこと
ができる。特に「オルフェウスの姿のシオピーネ・ボル
ゲーゼ」は小振りながらも、実に楽しい作品であった。
竪琴ではなく、ヴァイオリンを奏でるオルフェウス。
ドラゴンや動物たちが集う楽園。カタツムリやヘビまで
いる。背景の噴火する怪物のような火山もおもしろい。

ボッティチェリの工房作のトンド形式の「聖母子、預言
者ヨハネと天使」。どうも、天使たちの表情もや格好に
硬さを感じられ、自然な感じではないような気がする。

メインのラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」。来歴を
知ると不思議さが募る。20世紀の初めまでは、一角獣
の上にガウンや車輪が書き加えられていたそうだ。どう
して、この作品が聖カタリナに擬せられていたのか。
ミステリーぽくって興味が沸く。しかし、細かい髪の毛の
様子や大きく見開いた目など魅力的な婦人像ではある。


もうひとつのメインの作品、カラヴァッジョの「洗礼者
ヨハネ」。ガラヴァッジョ最晩年のいわくつきの作品と
いうことで、その背景を知ると確かに興味深いが、絵
そのものには、私は特に惹かれることはなかった。

例えば、ヤコボ・ズッキの「アメリカ大陸発見の寓意
(真珠採り)」などの方が、見ていて楽しいので好きで
ある。

作者不詳の「我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)」の
マグダラのマリアの容貌と光り輝く背景の美しさには
見入ってしまった。金色の光に輝く木々。青い山々が
印象的であった。

ジョルジョーネの作品の贋作かもしれないという絵が
あったり、画家が誤解されていたり、昔の絵画の鑑定や
研究は難しいものだと実感する。





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最終更新日  2010年01月20日 22時10分04秒
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