カテゴリ:アート
聖衆来迎寺の六道絵13幅を一挙に展示という情報で、佐川美術館に行く予定を変更して出かけた。大津市歴史博物館は三井寺の隣の高台にあり、眼下に琵琶湖を眺め、見晴らしが最高。三井寺の紅葉も美しい。
聖衆来迎寺の六道絵は、何点か見たことがあるが、これだけの数を一挙に見るのは初めてだった。 六道絵は、天道、人道、阿修羅道、畜生道、餓鬼道、そして地獄道。閻魔庁で閻魔大王の審判を受けてから、一気に地獄の掛け軸となる。八大地獄のうち等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、阿鼻地獄が描かれた4幅。地獄絵マニアにとっては、垂涎の的。ひとつひとつに解説図がついているので、分かりやすい。(その分、列は渋滞していた。) この解説図がまたすごい。例えば、「鉄臼に入れられ、鉄杵でぐちゃぐちゃとつかれています。」などリアルな表現で、スプラッター映画顔負け。われわれ一行にウケたのは、刃物の葉っぱで身体がズタズタになりながらも、必死に美女を追いかける亡者の姿。身につまされる? 人道不浄相図は、当時、いかに「死」が日常であったかということが、よく分かる。 メメント・モリ。 イメージは「ニンゲンは、犬に食われるほど自由だ。」という藤原進也の写真にまで膨らむ。 もっとじっくり眺めたかったが、団体旅行の幹事でもあったため、後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月28日 19時01分48秒
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