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2009年05月11日
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1日1分!企業分析

本日の日経注目企業の分析 ~任天堂~

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■注目した記事(5/8 1面)
任天堂、最高益2790億円
「Wii」欧米伸び販売4割増


■記事への素朴な疑問
WiiやDSの伸びが好調で、過去最高益を達成したようです。

最近は大幅な好成績を挙げている任天堂ですが、
そもそもいつからこの好調が起こっているのか、
また今後はどんな課題があるのか、気になります。

以下では、08年度まで直近5年間の当社の財務状況を基に分析します。

任天堂の株価を見る前に~決算・財務分析はこちら

任天堂の決算・財務分析


■P/Lの視点
06年までは売上・利益共に増減があり、
必ずしも安定しているとはいえない状況でしたが、
売上高は、06年の約5000億円から、07年には90%増の1兆円、
08年にはさらに70%増の1.7兆円へ、
そして営業利益・純利益も同様に大幅に伸びています。

もの凄い勢いで経営成績が向上しています。

Wiiの発売は2006年ですから、いかにWiiのヒットが
07年以降の成績に貢献しているか、明らかですね。

また、DSについても、この頃から特に市場に浸透し、
貢献度を増しているようですね。

では、実際にキャッシュはどれだけ流入したのでしょうか?


■C/Sの視点
06年までは、営業CFが1000億円規模でしたが、
07年からは2700億円、08年には3300億円と、
大幅に上昇しています。

投資CFは、07年のマイナス1700億円に対し、
08年ではさらに投資額を増大させたにも関わらず、
それ以上に有価証券の売却益でプラス2300億円を計上しています。

財務CFでは、借金がないので返済ではなく配当金の支払として、
500億円から1000億円規模の支出をしています。

やはり営業CFの流入額が大幅に向上しており、
さらに08年には投資CFからもキャッシュが流入しています。

非常に潤沢なキャッシュ流入となっており、
これは財務体質にどのように反映されているのでしょうか。

それでは、B/Sを見てみましょう。


■B/Sの視点
総資産、現金の推移が以下の通り、年率平均10%~20%の規模で、
大幅に増加しています。

●総資産、現金
06年 1.16兆円、 8700億円
07年 1.58兆円、 1.08兆円
08年 1.80兆円、 1.25兆円

08年では、資産の70%が現金であり、
同様に、負債・純資産の70%が株主資本となっています。

有利子負債もゼロであり、非常に頑強な財務体質ですね。


■まとめ(分析からの気付き)
06年までの増減から一線を画し、
07年、08年から大幅な増収増益となり(P/Sの視点)、
同様に営業CFから潤沢なキャッシュが流入する中、
08年には投資CFも大幅プラスとなり、
FCFが大幅に増大しています(C/Sの視点)。

無借金でキャッシュリッチな、頑強な財務体質です(B/Sの視点)。

06年までは不安定な面もあった経営成績ですが、
DS、Wiiの好調からそれ以降は大幅な成長を遂げています。

しかし、やはり気になるのは株主資本比率の高さです。

一般に、資金調達については、銀行等による借入(3%~4%)よりも、
投資家による資本(8%~10%程度)の方が資本コストが高く、
株主資本比率が高いほど、資本コストは高くなり
(任天堂はだいたい8%)、その分、それ以上の収益性が求められます。

この10年間、任天堂の株主資本比率は大きく変わらず、
資本コストが高い一方、収益性は06年までは資本コストと
同程度であり、実質的な儲けがゼロに近い状況でした。

07年、08年でこそヒット商品のおかげで非常に好調でしたが、
潤沢な現金を遊ばせずに、
普及が一巡した国内に合わせて、欧米・新興国への拡販や、
新技術への投資によって、収益性を持続させる必要がありそうですね。

任天堂の株価を見る前に~決算・財務分析はこちら

任天堂の決算・財務分析

以上の分析でご不明な点等ございましたら、
是非シェアーズまでご連絡ください。
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最終更新日  2009年06月29日 15時49分29秒
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