1510687 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

年率200%の株式投資ブログ

年率200%の株式投資ブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カテゴリ

フリーページ

バックナンバー

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月

お気に入りブログ

2級建築士受験スーパ… ミカオ建築館さん

運用成績・ポートフ… lodestar2006さん

2024年3月の運用結果 snoozer8888さん

株式投資で小遣い稼… たつみ@MAさん
しんの株式投資日記 ソンキンさん
2009年05月13日
XML
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1日1分!企業分析

本日の日経注目企業の分析 ~三菱電機~

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■注目した記事(5/13 1面、15面)

三菱電機が小型衛星
生産コスト1/4
欧米企業に対抗


■記事への素朴な疑問

商業で年間数基の需要、人工衛星の打ち上げ倍増計画等の官需も
見込め、成長市場とされる小型衛星開発に、低コストを強みに
切り込んでいくようです。

日経15面では、電機5社の決算が出揃った記事がありますので、
当社と同規模の、NEC,富士通との経営効率も比較しながら、
これまでの三菱電機の経営状況を見てみます。

以下では、08年度まで直近5年間の当社の財務状況を基に分析します。

三菱電機の株価を見る前に~決算・財務分析はこちら

三菱電機株式会社の財務・決算分析


■P/Lの視点

過去5年の伸び率平均は以下の通りです。

●売上高
5.2%   (08年は4兆円)
●営業利益
30.3%  (08年は2700億円)
●純利益
37.0%  (08年は1600億円)

増収増益を続けており、特に営業利益・純利益率の向上が高いですね。

この指標は過去3年についても同様なパフォーマンスですので、
累積的な経験効果を活かす等によって、継続的にコスト削減を実現している印象を受けます。

また、収益力の高い新規事業創出もできているのかもしれません。

それでは、実際のキャッシュの流れを見てみましょう。


■C/Sの視点

FCFが常にプラスであり、投資額も増加させ、返済も続けています。

非常に安定したキャッシュの流れです。

07年、08年に関しては、営業CFが多少、減少しています。

P/Lでみたように利益は向上していたので、
運転資本が売上の伸び以上に、多少増加した等が考えられます。

それでは、B/Sを見てみましょう。


■B/Sの視点

08年の総資産は3.5兆円規模で、07年から1%増加した程度です。

内訳としては、C/Sでみたように長短借入金が減少したこと、
そして運転資本が増加したことが挙げられます。

規模、財務構造には特に大きな変化がないですね。

ここまでで、いったん簡単にまとめます。

■まとめ

増収増益、特に利益率の向上が高く(P/Lの視点)、
FCFプラスで投資・返済を続けていますが(C/Sの視点)、
資産規模・構造に大きな変化は見られません(B/Sの視点)。

経営効率が大幅に増加しているように窺えますが、
それでは最後に、本日の15面にNEC,富士通と比較しながら、
その実績をさっと確認してみましょう。

日本電気株式会社の財務・決算分析

富士通株式会社の財務・決算分析

■経営効率の視点

08年の、3社のROICは以下の通りです。

●ROIC

三菱電機 11.1%
NEC     5.7%
富士通    6.6%

2社と比べると約2倍となっており、非常に高いパフォーマンスですね。

ROICの強さの要因を見てみると、、、それは収益性にあり、
特に販管比率の違いが目立ちます。

●販管比率

三菱電機 17.0%
NEC    21.9%
富士通   28.5%

これにより、三菱電機は収益性を示す営業利益率が4%、他社は2%と、
強みを明らかにしています。

ただし、効率性の面で、棚卸資産回転日数が、
他の2社に大きく劣っている点が目立ちます。

●棚卸資産回転日数

三菱電機 47.2日
NEC    36.2日
富士通   26.2日

実は、この状況を三菱電機が意識していることは、
有報を見てみると明らかで、
有報では以下2点のキーワードが特に誇張されています。

1.「強い事業をより強く」の視点で収益性強化
2.棚卸資産の圧縮および生産性向上

まさに上記の効率指標を意識した経営となっていることが
窺えますね。

従前の中・大型で培った生産技術によりコスト削減できた小型衛星開発ですが、
成長市場と見込んだこの新規事業が、今後「強い事業」として
ポートフォリオ上どのように貢献していくか、
上述の2キーワードと共に注目して行きたいところですね。

三菱電機の株価を見る前に~決算・財務分析はこちら

三菱電機株式会社の財務・決算分析

日本電気株式会社の財務・決算分析

富士通株式会社の財務・決算分析



以上の分析でご不明な点等ございましたら、
是非シェアーズまでご連絡ください。

感想もお待ちしております!

support@shares.ne.jp





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年06月29日 15時51分38秒
コメント(0) | コメントを書く
[実践!企業価値評価] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.