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カテゴリ:ドラゴンのつぶやき
定額給付金12,000円分をターゲットとした企画が世にあふれています。 もちろん、マクドナルドもその例外ではありません。 「12,000円で20,000円の商品券が!」というものです。 マクドナルドはそんなに早くお金が欲しいのでしょうか? 実際にマクドナルドのBSを見ると、現金が少なく 流動比率 = ( 流動資産 ÷ 流動負債 )はざっくり50%です。 ちなみに、今回は全体像を把握するのが目的ですから流動比率も いちいち計算するより、視覚的にとらえるほうが効率的です。 マクドナルドの貸借対照表(B/S)はコチラ 貸借対照表の推移の大きさを見比べてみてください。 どうでしょう? 流動比率はかなり低い水準です。 一般に、「流動比率100%以下は安全性に問題あり」と言われたりします。 やはり、マクドナルドは本当に危ない会社なのでしょうか・・・ しかし、マクドナルドが危ない会社ということはありませんので ご安心を。 流動比率が低い理由は、マクドナルドのビジネスの仕方にあります。 日銭商売で売上を現金で回収するため、売掛金が少ないだけなのです。 「ツケにしておいてね、支払いは翌月末でお願いね」 というのが売掛金です。 しかし、マクドナルドでこんなこと言う人を見たことありませんし、 今後もないでしょう。 「流動比率100%以下は危ない!」とは、 必ずしも言えない、という良い例です。 企業分析においては、まずはビジネスの特性ありきです。 会計は実際のビジネスを一定のルールで切り取ったものに過ぎず、 財表だけを見てビジネス全体がわかる、と考えるのは早計だということです。 (これは多分に自戒の念も込めています…) マクドナルドの貸借対照表(B/S)はコチラ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月29日 16時00分06秒
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