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カテゴリ:史跡・遺跡めぐり
現在(2019年に書いてます( ̄▽ ̄;))放映中のNHK大河ドラマ「いだてん」で、ちょくちょく出てくる「東京高等師範学校」のロケ地が、ここ。
龍谷大学の「大宮学舎(Omiya-gakusya)」(重要文化財)である。学生が使用している現役の校舎も重要文化財で、左右にある。 加納治五郎(Kno Jigoro)の校長室は、この正面・「本館」だ。 龍谷大学は、1639年、「本願寺(世界遺産)」(通称・西本願寺)の境内に僧侶のために開設された仏教系の大学。現在、京都と滋賀に3つのキャンパスがあるが、この学舎が発祥の地。 創建当初(1879年)の明治建築物が、狭くかたまった位置にそのまま残っているのは、珍しいのだそうだ。 そうそう、金栗四三(Kanakuri Siso)が「東京高等師範学校」に入学したのは1910年なので、その頃にはこの「大宮学舎」はすでにここに建っていた事になる。 ちなみに、手前の「正門(Seimon)」(重要文化財)は、日本の軍艦などを作っていたイギリスの会社が制作。 これは、レプリカ。本物は、東側にある校舎の1階に展示してある。 校門の脇にあるイチョウの木は、京都市指定保存樹。京都市「区民誇りの木」として指定されている。 幹周り3.95m、樹高25.5m。 「旧守衛所(Kyu-syuei-syo)」(重要文化財)は、「龍谷大学オリジナルグッズ」が展示されている。JR「稲荷」駅の「ランプ小屋」(京都を彩る建物や庭園)と同時期の古さ。現在の守衛所は、この正門を挟んで反対側にあります。 「本館」の扁額「真宗學庠」。 窓の鉄製の意匠も素敵。 「本館」と「北黌(Hokko)」(重要文化財)。 この「本館」、一見石造りのようですが、実は「擬洋風建築」と呼ばれる木造の建物。木部に石材を貼り付けてあるのだ。かつて、最先端といわれた西洋の制度や文化を学ぶため、僧侶は海を渡った。彼らが持ち帰った洋風建築物の絵を参考に、日本の大工が見よう見真似で建てたのがこの様式だ。 あなた、騙されちゃったでしょ。 キャンパス内へは自由に出入りできるが、通常「本館」には入れない。年に数回(深草キャンパスでの大学祭期間等)の際に、「本館」内部を見学する機会がありますが撮影はできません。 1880年に明治天皇が視察されているのですが、その時使用された2階の貴賓室には狩野英信作の屏風と座られた椅子が展示してあります。 「本館」と「南黌(Nanko)」(重要文化財)の間を繋ぐ「渡り廊下」(重要文化財)の菱組天井は、京都で現存している最古例。白くてかわいい!!。残念ながら、左右対称にあった「北黌」側は残っていない。 「本館」の後ろ側。 実際、校舎として使われている「南黌」。 校内は、とても優しいエメラルドグリーンと白で統一されている。 トイレは「本館」にはないらしく、私はこちらの「南黌」のトイレを案内された。 「北黌」。 敷地の外側から。 同じく「本願寺」関連施設である「伝道院(Dendo-in)」です。 「本願寺」御影堂門から正面通を東に進むと、仏具店や数珠店が軒を連ねる中、異質の建物が見えてきます。 イスラム風のエメラルドグリーンのドーム。赤レンガの壁。3階部分の窓が、寺院などに見られる火灯窓をアレンジしたよう。 1912年に、真宗信徒生命保険会社として竣工。伊東忠太の設計だそうだ。 そして、玄関ポーチには、頭がぺしゃんこの狛犬のように鎮座している石像。ちゃんと、阿吽になってる。 その周りを、同じような三等身の怪獣たちが並んでる。 おしゃれな車止めだ。 そのまま、正面通を東に行くと、「任天堂正面営業所(Ninten-do-syomen-eigyosyo)」(旧・合名会社「山内任天堂」本店ビル)がある。 あの日本が世界に誇る「任天堂」だ。 堅牢なイメージの建物。玄関ポーチの意匠がその分、楽しくも見える。 1889年、花札のメーカーとして創業。 1902年、日本初のトランプ製造開始。 1933年、合名会社「山内任天堂」設立。 1947年、東山区に(株)丸福(子会社)を設立。 1949年、かるた自動裏貼機を開発、かるた製造を自動化。 1963年、任天堂(株)に商号変更。 1983年、ファミリーコンピュータ発売。 そしてそして、「スーパーマリオブラザーズ」が世界的にヒット!いや~、「スーパーマリオ」は花札から始まったのですね。 この屋号、左から読んで「トランプ」、右から読んで「かるた」。面白いよね。 ちなみに、左の「ナポレオン」のロゴは、ボードゲームの名前らしい。 本店・本宅・倉庫と続く。 よく「大宮学舎」の前を通るので、こういう場面にも遭遇する。 仏前結婚式の撮影会。めでたいめでたい。 (2017年11月下旬現在) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.08.31 00:00:46
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