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May 29, 2009
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≪29日の分≫
この日B君たち5年生は、初めての調理実習でした。
作った物は

「野菜サラダ」

材料は、キャベツ・きゅうり・ブロッコリー・ミニトマト
それに、フレンチドレッシングを作りました。
シンプルなサラダですが、キャベツとブロッコリーは塩茹でしました。

グループごとに作るので、先週誰が何をするのか分担してありました。
そして車椅子B君の担当は

「はかる(正確に計る)」

でした。

手順は先生が黒板に書いてくれてありました。
教科書にも出ていました。

「B君、はかる番だよ」
と声をかけたら

「じゃあ、はかりを持って来なくちゃ・・・」

え?

「材料の分量のところ見た?何て書いてあるの?」

「酢小さじ1パイと・・・」

「そうでしょ?何ではかるの?」

「・・・・」

わからないようで、他の子が計量スプーンを持って来てくれました。
スプーンとお酢のビンを渡されたB君。
左手にスプーン、右手にお酢のビンを持ったままフリーズしていました。

どうやってはかるのかがわからない・・・・

スプーンの持ち方を教えて、こうやってビンからスプーンに出す、と手を添えて教えました。
テーブルの上のボウルの上まで手を伸ばせないので、私がB君の手の下でお皿で受けるようにして、B君の座ったままの膝の上で計ることにしました。
お皿にはあふれ出たお酢がたくさんこぼれました。
そしてスプーンにいっぱいになったお酢をボウルの中に入れられないので、同じ班の女の子がB君の手元までボウルを持って来て待ち構えていてくれました。
そうやって何とか、お酢と油を小さじで(5人分!)計り終えました。

その他にも、使ったお皿やざるを洗ったB君。
洗い物も初体験だったようです。
スポンジでお皿を洗って、泡だらけのお皿を水で流して、
「できました」
と言った時にまだ端の方に泡が残っていたので
「まだ泡がついてるよ!」
と言ったら、その泡をスポンジで取ろうとしてお皿をこすってしまいました。
せっかく流してたのに、またまた泡だらけ!
「スポンジはもう使わないの!」
と言ったら、片手にスポンジ持ったまま片手で流そうとしているので
「スポンジは置くの!両手でお皿を持って流す!」

お母さんが台所仕事をしている姿も見たことがないそうです。
だから、どんな風に洗うのかが全くわからず。
洗い物だけでなく、何から何まで見たこともないことを初めてやらされている状態。
それじゃあできるわけないよね・・・

自分でやったことがなくても、いつも見て知っていることなら、結構見よう見まねでできるものですが、今まで見たこともないことじゃ・・・

家の中では車椅子を使っていないB君。
椅子か座敷に座ったっきり動けないのです。
動く必要の無い生活。

「お母さんが台所やっているときって、B君は何してるの?」

「宿題やったり、ゲームやったり・・・」

確かに、我が家も私が台所をやっている間にわっち☆に宿題やらせています。
でも、台所のダイニングテーブルで勉強させているのでわっち☆は私がやっていることをよく見ていて、知らないうちに覚えてできるようになっていたりします。
そういう
「知らないうちに覚えていた」
ことって日常生活の中ではたくさんあると思うのですが、B君はその部分が欠落しているように思います。
もう少し、意識して色々とやらせたり、見せてあげるだけでも良いと思うんだけど・・・

それでも、野菜嫌いのB君は作ったサラダを完食しました。(<画期的!)
調理実習が終わって
「ああ、楽しかった♪」
と言っていました。










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Last updated  May 30, 2009 09:03:49 PM
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