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カテゴリ:世界をみる世界を知る
吉田日出子の上海バンスキングのライブを聞いていると、上海は昔の、といっても租界時代ではなく、改革開放が始まって間もない頃のほうが、やっぱり、おもしろかったと思うな。
魔都といわれる雰囲気をもっていたもの。 船でつく。もやにかかったバンドとよばれる川沿いに古い、かつて偽りの正面といわれたビル群がせまってくる。 船つき場をでると、クーラーのきいてないスシづめのバス。チャリンチャリンと鳴らしながら通り過ぎる自転車の帯。ブロードウエーマンションといわれた上海大厦前に、いまもあるんだろうけど、大部屋式の木賃宿 浦江飯店があって、世界中からの若者がいて、情報交換して、香港人がホテルの人と英語でコミュニケーションとっていたりね。そうだ、街のそこかしこに、交通監視員のおばさん、おじさんがいて、なんか変なやつが斜め横断でもしようものなら、すっ飛んでいってた。バンド、漢字で書くと外難なんだけど、そこに朝いくと、まさに太極拳してる人がたくさんいて、日本語を勉強してるやつらに話しかけられたり、ね。 そして、繁華街の南京路をすこしはいると、前歯のかけた老人が近寄ってきて、いいとこ案内してやるんなて言ってきたり、メインストリートをはいると、そこには魔都の雰囲気あったんだなあ。 上海アカスリの店があって、お湯につかって、アカスリしてもらって、ロンジン茶をすする。安楽椅子で、ほっとする。 足の爪を切ってもらって、視線を感じてふとみると中国人のオヤジがこっちをみていたり、ね。それも、ビミョーな視線で。 そう、上海バンスキングのころの雰囲気だった。 でもいまや、南京路はきらびやかなネオン街。歩行者天国。上海というとバンドじゃなく、テレビ塔だ。 でもさ、当時、日本人が上海に西洋とか日本にないものを求めたように、いまの中国人もなにかを求めてこの街にくるんだろうな。 なんか、iPOD聞いていて、ちょっとおもったな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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