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テーマ:★留学生活★(629)
カテゴリ:スウェーデン留学?
ストックホルムの小中学生対象に夏休みを郊外で過ごす企画がストックホルムにはある。学校ではないのだが、しいて例えれば林間学校のようなものか。
その名もBarnenso**子どもの島という子ども専用サマースクールがストックホルム郊外のnorrtaljeの東側海岸にある。パンフレットを見ると人里離れた海や森に囲まれた地域で、カヌーやトランポリン、ハンモック、サッカー、演劇、ミニサーカス体験、樹上アスレチックなど楽しむ子ども達の写真でいっぱい。 スウェーデンの子ども達は8週間の夏休みがある。その間、働いている親のために子どもを預けるサマーハウスとして始まったらしい。 感心するのは親の収入に応じて値段が違う。例え、裕福でなくとも子ども達は参加しやすいように設定されている。ちなみに、我が家は1週間で2万円程度だった。 まさに、私が子どもにさせたい体験だったのだが、9歳の息子はスウェーデン語ができない。それなのにどうしても行くという。Koloという企画なのだが、申し込み前には2度ほど説明会があり、スタッフは英語ができるから、ちょっと子ども同士のコミニュケーションがさびしいかもしれないけど、きっとどうにかなるだろうと思いきって申し込んでみた。 7月10日から17日の一週間、9歳から13歳の子ども達が海辺にKolo strandに参加した。そこではkoloリーダーと呼ばれる20-30台のスタッフ達が様々な遊びを企画し、掃除や生活の指導も少しだけはいる。 息子は楽天的だったのだが、親は申し込んでみたものの、いじめられやしないか、孤立してないか、怪我してないかなど懸念がよぎって、どうにもいまひとつ落ち着かない、息子のいない初めの2日だった。 妻は意外に鷹揚で、「あら、しずかでのんびりできていいわね」と涼しい顔をしていたが。息子の楽天的な所は妻に似たのだろう。 短時間の見学は許されているので、思いきって見に行ってみた。 バーネンスエー子どもの島の地図。たくさんのサマーハウスが林立している。9歳から16歳頃までが対象。 見学に行くとKoloリーダーの一人が親切に案内してくれ、息子の生活ぶりを教えてくれ、大丈夫と安心させてくれた。 森に囲まれた海辺の宿舎。ぼろいでしょ?裸電球が昔懐かしい。ナント築100年。Koloの歴史は古く、古い伝統はそのまま受けつがれているのだ。期間中、携帯電話、ゲームは持ち込み禁止。 この宿舎の前のテーブルで毎日、三食ご飯をいただいたそうだ。息子に会うと、「あれ?何で来たの?」とつれない返事。楽しくて、全然、困ってなかったそうだ。タフなやつ。 それでも、遊んでる友達から離れて、コロのリーダーと一緒に周辺を案内してくれた。 森に囲まれた庭で、トランポリンや卓球大会もあったようだ。 海岸。目の前に島がある。夜に島へ渡り、キャンプもしたらしい。カヤックにのったり、泳いだり。。。いいなぁ。お父さんも参加したい。 海の家。 まさに三丁目の夕日に出てくるような世界。少年、少女達が森の中で朝から夜中まで、遊びまくるための一週間だったようだ。ちょうど、50年前のKoloの様子が新聞にのっていたのだが、ほとんど同じだった。 息子は私の子ども時代と同じように外を駆け回り、同世代の友達、お兄さん、お姉さん達と遊び、たいそう楽しかったようだ。 スウェーデンの家庭、国は子育ての中で、こういう自然の中で友達や家族と遊ぶという事を大変に重要視していると思う。自然を学び、コミニケーションを学び、情操教育を大事にするのが小学生の教育で最も大事にされているように思う。 心配したコミニュケーションの方も子ども達の多くが英語をまずまず話せたので、息子的には問題なかったようだ。上級生もずいぶん面倒見てくれたようだ。言葉のできない息子にも不自由させず、遊んでくれ、助けてくれたスウェーデンの子ども達。なんて愛らしい。 ほんと、スウェーデンは素敵で愛らしい国なんだよなぁ。日々、愛着が増すばかりだ。 帰りのバスが到着したとき、真っ黒に日焼けした笑顔いっぱいで手を振ってくれた。 お帰り。ちょっと感激した。 今度は家族と夏休み。エーゲ海と白亜の崖で温泉につかってくるのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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なんと素晴らしい体験なんでしょう。僕が参加したいくらいです。僕も娘が修学旅行へ行った初めの二日間は心配で心配で、気持ちがとってもよくわかります。夏休みが8週間もあるなんてびっくり!でも、子供ならあっという間なのでしょうね。
(August 3, 2010 09:49:46 AM)
今日は。
息子さんにとってとてもすばらしい体験だったことでしょう。 子供の頃のわくわくするような気持ちを少しだけ思い出させてもらいました。 エーゲ海の温泉のこともまたいつかレポートお願いします。 気をつけて行ってらしてください。 (August 3, 2010 11:55:30 AM)
こんにちは、kikuさん
子どもといえども8週間は長いです。親がまいります。学童保育もない間は病院に連れて行ってます。そういう事も職場は寛容です。ゆるやかでいいでしょ? (August 3, 2010 12:23:30 PM)
こんにちは、nomadさん
>エーゲ海の温泉のこともまたいつかレポートお願いします。 >気をつけて行ってらしてください。 Cesmeという所へ行き、少し内陸に遠征するとその白い温泉があります。では、来週、レポートします。 (August 3, 2010 12:25:03 PM)
ほんと、スウェーデンは素敵で愛らしい国なんだよなぁ。日々、愛着が増すばかりだ。
↑ その気持ちを大事にされることを祈ります。一度の人生、いやなところに住むことはありません。おのまは日本からカナダに移住してそろそろ十年。人生で最高の十年でした。 (August 10, 2010 03:20:29 AM)
こんにちは、おのま@カナダさん
コメントありがとうございます。 >その気持ちを大事にされることを祈ります。一度の人生、いやなところに住むことはありません。 あぁ、私の背中を押さないで(笑)。給料激安でも住みたいスウェーデン。私は変人です。私はおのまさんの娘さんと同じ年ごろだと思います。もう少し、祖国のために汗をかく必要があるかもしれません。 (August 12, 2010 12:52:48 AM) |