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偉大な牛

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2008年07月19日
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カテゴリ:猿楠

今日から僕は旅に出る。

それはかつて僕が歩いた道。
かつて感じた行き交う風。
その中に今一度、身を置こうと思う。
それはたかだか3日の、しかもそう遠くないところへ向かうだけのことだけど、
僕は、今、久しぶりに胸を高鳴らせている。

本当はもっと早くに家を出るつもりだったが、
妻がいないということもあり、入念に戸締り等々に時間を取られてしまった。
かつて東北を回ったときと同じように、登山用のバックパックを背負って家を出た。

品川について一番近い時間の新幹線に乗る。
7:54分発の新大阪行きのぞみ207号。
弁当を買う暇がなかったので、そのまま乗り込んで、割り当てられたシートに身を滑り込ませる。
本当は新幹線なんぞに乗りたくはないのだが、今は金より時間が惜しい。
本当は、こういうのは「旅」っていわないんだよ。
僕は自分に言い聞かせる。

あまりにおなかが空いたので、車内販売の弁当を買う。
最初はサンドイッチなんかにしようかとも思ったが、幕の内弁当みたいのを買ったらとても美味しかった。

『空海の思想』や『大和古寺風物誌』を読み耽り、時おり浅い眠りに落ちる。
とてつもない速さで流れていく景色は、乱暴に切り取られているが、それでも僕の胸を躍らせるのには十分だ。

新大阪に着いて、降りる。
非常に暑い。
この暑さが僕に微妙な緊張を与える。

うまく乗り継ぐのを間違えて、なんば駅で迷う。
関東から来た人間には、大阪の駅はどうにも複雑だ。

結局、高野山行きの特急に乗ることができず、30分くらい後の急行で行くのが一番早い方法だということになった。
しかたないので、本を読みながら電車を待つ。

高野山行きの電車(南海電鉄高野線)でまた本を読む。
途中の橋本というところからは、ボックスシートの列車に変わった。
そして景色も大きく変わった。
さっきまでの大阪の喧騒から離れて、ここはまるで別世界だ。
弘法大師が都から離れたところに霊場を設けたあの頃とそう変わってないんじゃないだろうか、とさえ思う。
いくつか途中で降りたくなるような駅があった。

極楽橋というところからは、ケーブルカーに乗る。
ケーブルカーはわずか5分ほどで、僕を高野山の入口まで連れて行ってくれた。
結構な数の観光客がおり、中には外人も結構いた。
老夫婦の白人が、非常に大きなスーツケースを持って階段をふぅふぅ云いながら登っているのは非常に滑稽だった。

ケーブルカーを降りるとそこは高野山駅。
そういえば、結局昼御飯を食べ損ねていたのを思い出し、売店で饅頭を買って、バスの中で頬張った。
バスの中にも若い外人が結構いる。
高野山まで外国から来る人がこんなにいるという事態に軽い眩暈を憶える。
外国ではどんな風に紹介されているのだろうか。






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最終更新日  2008年08月01日 22時59分25秒
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