◆ 無粋の極み 美意識欠如のブルーシート
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ あのブルーシートというのは、酷く桜の景観を悪くしている。桜色というペールトーンにあの原色のどぎつい色は、美そのものを台無しにしてしまっている。何故、猫も杓子もブルーなのか。桜を愛でるという気持ちのかけらも感じられない。 日本という国はこういう色に対して余りにも鈍感で、街の中や自然においても殆ど野放し状態。自然の景観を破壊するようなものを、地方の行政が何故禁止しないのかが分からない。条例を作るか、或いは別のものを斡旋するかすればいいと思うのだが・・・。 そんな事をすると陣取り合戦を許容していると取られるのが困る、という声が聞こえてきそうだ。表面上は禁止しているので、条例に反して勝手に行われている事に口出しできないという訳だ。黙認しているのだから、そんなものは無いに等しい。 お花見と称してどんちゃん騒ぎをするのが日本人の慣例である以上、認めざるを得ないという状況ならば、条件を厳しくするという方向へ舵を切ればいいだけの事だ。 このシートはもともとオレンジ色が主流だったのが、60年代にオレンジの顔料に有害な物質が含まれているという話が広まり、ほかの色の有害性などを検討した結果、青色に決まったのだとか。本来は工業製品(建築資材)なので、青の着色料が安価だからということもある。青が空の色に溶けこみ景観を汚さないから青色を使うという意見は、あまりにも説得力が無い。事故現場や被害者を覆うのもブルーシートだし、台風で傷んだ屋根を覆うのもこれ。目立たないどころか、やけに目立つ。茶色やグリーンの方がよほど周りに溶け込んで目立たないはずだ。 銀色(グレー)、濃い緑、白、茶色などのものも存在するらしく、ブルー一色に統一されている様な現状は甚だ理解に苦しむ。扱っている店が少ないのもネックになっているのだろう。 このお花見でのブルーシートを問題視している人は多いらしく、皆さん口を揃えて何とかならないかと言っている。唯一、代替のシートを製作して一石を投じている有限会社が北海道にあるようだ。「さくらシート」 左・北海道仕様 右・芝生仕様「さくらシート」は、 日本各地の桜の名所で景観の持つ色を分析して配色された、景観の邪魔をしない野外を美しく楽しむためのレジャーシート。北海道仕様は、桜を楽しむ頃の北海道の土や草の色からつくった配色で、芝生仕様は、桜を楽しむ頃の関東の桜の名所の芝生の色からつくった配色。 「有限会社ワードエム」という小さな印刷屋が開発したらしいが、大きさも値段も分からない。大量生産でなければかなり高価なものに違いない。製造業者とタイアップして大量生産し、安価に提供出来るようにしないと普及させるのは難しい。何も国産にこだわる必要はないので、海外に外注して多様な色彩のものを安価で提供するところが出てこないかと切に思う。 「株式会社野条テント商会」では色んなシートを扱っている。「トラックシート」にはグリーンとグレーがあり、強力、高機能性で、耐久性に優れた防水シート。トラックシート 一番小さいサイズが1800×2100mm、今、在庫処分中で、値段が2,000円(税込)だ。ブルーシート(厚0,3mm)が、1800×1800mmで350円(税込)だから、ブルーシートが如何に安いかが分かる。防炎養生シート 防炎養生シート(厚0,3mm)というのもあって、1800×1800mmが1,000円だ。耐候性・防水性に優れ雨よけ、日よけ、ほこりよけ、各種養生シートとして使え、軽量で光透過性にも優れているという。これなんか良いかも知れない。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行●「手軽で簡単絞り染め」