◆ 糸、布、アート
無ゆ有は生まれざるなり取り込んで咀嚼の後に吐き出す雲子‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 古くからの染色仲間がやっているグループ展を、愛知県美術館まで観に行って来た。8階のG室。 G室は、500キロのモノまで吊り下げることが出来るようになっていて、床も1平方m当りが1tまで耐えられる様に設えてある。全室が1tまで耐えられるというのは、ハッキリ言って、必要の範囲を大きく超えたスペック。建築費の無駄遣いと言われても仕方がない。 重量物では決してないファイバーのクループ展。糸と布、麻や紙の繊維そのものなどを素材としたファイバーアート。それら新しい造形の試み。ベテランと若手が、試行的な作品と深く追求しているものとが混在している感じ。 発表する場があるという事だけでも創作意欲は湧くが、本当に何を追及していくのかを探る場でもある。大作には小品にはないパワーが要求されるが、小さな作業場で作った作品をこのやけに広い空間に展示すると、とても貧弱に見えたりする。それを凌駕するだけのものを出品する意欲ろ、作者がどれだけ持っているかを来場者は見ている。 G室の良いところは、天井の吊り下げ躯体が昇降トラスで電動で上下できること。天井の高さ4.9m(他の部屋は5.8m)を利用して、空間を利用する大きな作品展示にはとても都合がいい。展示されている作品は、そんな利点を最大限に活かしたものが特徴だ。 このG室に比べて、エスカレーターの吹き抜け空間の向こうの(私も参加していた「表現者たち」展が利用する)「J室」は、天井から吊り下げることもできない。その上に、大きな箱型の台車に乗って高い位置にあるピクチャーレーのワイヤーを操作せねばならない。 わたしもこの空間を最大限に活かす大きな作品を創って展示していたが、危険で面倒でとても不便だ。そのため、使用料もG室の29,700円(1単位7日間)に対して12,600円と安い。 それにしてもベテランがまだまだ頑張っていて、今の自分を顧みる気分にもなった。しかし、ゴーイングマイウェイで行くしかない。ずっとそうやって来たし、これからもそうだ。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行●「手軽で簡単絞り染め」