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カテゴリ:演劇感想
![]() 残念ながら… 想像しているほどではなくがっかり。 (注) これを書いているのは8/9です ほとんど作品に対する記憶がありません 間違ってたらすみません ここは未来の世界。ID社会。 自分の居場所、個人情報、お金を全てIDやICによって管理されてしまっている。 山根(浜田信也)は父親が死んでしまったためIDがなくなってしまった。 IDなしで生きていけないので人の名前を借りて違う人として、 「アサノユウダイ」として違う街で暮らすことになる。 お金の代わりに1分を失う(=1分死ぬ)という契約を結んでしまった男の理由をつかむことになり、 時間を切り売りする仕事を引き受けている、義母の兄に詳細を尋ねると、 次第に「皆が30フレームに1フレーム(1/30秒)失っている」という真実が明らかになっていく。 そんな話の傍らで山根はストリートファイターの黒沢(内田慈)に出会い、 戦いを仕掛けられる。 彼女は「死期が近い」と言い、 “モイライの関係者”が自分を見つめ日々近づいていると打ち明けるのだった。 その寿命を長く感じるために戦い、パンチが来るコンマ1秒を長く生きているのであった。 おおまかな話の流れに中心になるのはこの2人。 山根の周りにおこる時間の切り売りの話と、黒沢に起こる死へのカウントダウンの話。 そんな感じだったが、 お互いの考えが違うので全くかみあわない。 山根は失われた1/30秒を取り戻すべく躍起になる。 黒沢は残された寿命を受け入れそれでも長く感じるように努力する。 まぁそんな話だったかなぁ。 アイディアは秀逸。 舞台構成(ジグザグの坂、立体構造)も素敵。 しかしストーリーの中に深く入り込めなかった。 「共感」というものが持てなかったからだと思う。 実際「死」を覚悟したことのある人、 「死」が近い人を身内に持ったことのある人、 そんな人だったら共感できると思う。 しかし自分はそんなことがほとんどない。 だから泣けない。 「1/30秒死んでいる」というのも実感は持てないから怖くはないし、 「なるほどね~」レベルでの驚嘆にすぎない。 前作『眠りのともだち』の時は、「眠っている夢の世界が何層もある」という設定にとても共感持てたんだけどなぁ~。 さらに残念だったのが、 『死ぬまでの長い時間』、『顔』(ポツドール)で超魅力的演技を披露してくれた内田慈さんが、 結構普通のキャラクターを演じていたこと。 演技力ピカイチなのに、 もったいない使い方してるなぁ~って。 もっと複雑な感情を持つ揺れ動く、激情キャラの方が彼女は似合う気がする。 安井順平さんは有名なお笑いの人なんですねー。 お笑いの人からたくさんの花束が届いていた。 イキウメの舞台にはこのくらいの笑い取れる人がいると、 ゆるい部分とシリアス部分との差異がもてるので丁度良いのでは。 次作(10/24~11/3『図書館的人生Vol.2 盾と矛』)はちょっとどうしようか迷ってしまう…んー。 「図書館」という場所は好きだから共感できるかしら…(苦笑) イキウメ official website http://www.ikiume.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.10 00:02:07
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