色々思い出した一日
平成31年1月8日(火) 午前5時起床。曇り。未明の外気温5℃。霜降なし。早朝ウォークを1時間。先月まで散歩の同行は「おはよう北海道」でした。このところはNHK「マイあさラジオ」です。今日もそうでした。ニュースが米コンサルタント会社の発表した「世界の10大リスク」を報じました。欧州にポピュリズム政治が広がっている、国家間の同盟関係が揺らいで世界は悪い方向に向かっているとのこと。難しいことは判りませんが、その要因を「悪い種」と表現し、それが成長するかもしれない、警鐘を鳴らす内容でした。「悪い種」か。端的な表現です。それをして昨日の類語「オーメン(悪い予兆)」です。 その悪い種をして、昨日の新聞に掲載された新聞広告のことが頭をよぎりました。またしても宝島社か、という感じの切り口でした。 文中にポーランド侵攻とかトンキン湾事件の記述がありました。第二次世界大戦の、あるいはベトナム戦争のきっかけとなったでっち上げです。近いところではイラクの大量破壊兵器もそうだな。パウエル長官が日本にやって来て、イラクにそれの在る証拠を政府に見せたらしいですが、何という茶番。どうしようもありません。 宝島社、そんな嘘をして数々の戦争を始めたことを断じる意図があるのでしょう。社の自負心というか矜持を感じます。そうです、「嘘」はいけません。私も嘘つきですが、人を騙すそれはアウトです。私のうそは方便であったりジャークやユーモアだから許されると勝手に思っています(笑い)。大嘘はつきません。えへへ。 朝から終日会議。部屋に出たり入ったり。出番はありませんでした。写真は妻のこさえてくれた弁当です。炊き込みご飯が美味しかったです。このところ、仕事納めまでと仕事始めの1週間余り、昼はカロメイと野菜ジュースでした。やっぱり手作りがいいな。 会社が引けてまっすぐ帰宅。ストーブの薪を今に運び込むのが日課です。着替えてそれを済ませた後、ランニング。直ぐに真っ暗となり、距離を稼げませんでした。汗も薄っすらかいただけ。でも走らないよりはいい、そう独り言ちて風呂へ。今夜はうどんでした。 啜る前に冷酒をひっかけました。録画したNHKテレビのドラマを見た後、読み止しの本を手に取りました。書くことが無いのでそのことを。「大英帝国の歴史(上)(下)」ニーアル・ファーガソン 山本文史訳 中央公論社。写真がそれです。 序章からいきなりでした。ヨーロッパの北西海岸沖に浮かぶ雨の多い島国が、どうして世界を支配することが出来たのであろうと書き始め、その侵略統治が悪いものとみなされるのは奴隷制度に関与したことと断じます。引用します。「1999年8月、ガーナの団体アフリカ大陸への国際賠償と賠償真実委員会は、ガーナの首都アクラで会合を開き、奴隷貿易と植民地制度に従事し、そこから利益を得た西ヨーロッパとアメリカのすべての国家と組織に対して賠償を求めた。適切な賠償額として示された金額は777兆ドルという巨額なものだった。この金額は奴隷貿易によって命を失ったアフリカ人の数、そして、植民地とされていた間にアフリカ大陸から持ち出された金、ダイヤモンド、その他の鉱物資源の総額に基づいた額であるとされた。1850年以前に奴隷として大西洋を越えた1000万人余りのアフリカ人の内の300万人以上は、イギリスの船舶によって輸送されたのであり、このことを計算に入れると、イギリスが負うべきだとされる賠償額は、およそ150兆ポンドとなる」 日本円にして2京円です。ゼロを羅列すると20,000,000,000,000,000円。もちろん、それを賠償できるはずもありませんが、このことを引き合いに出すことから始まります。帝国の政治・軍事・経済のそれぞれの視点から切り込みます。世界史に疎い杣夫です。こういう本は有り難いです。ましてや中国の歴史に興味ありですから、読み進めるに従い、どういう形で清朝末期に関連していくのか楽しみ。ワクワクします。 前後します。大航海時代に始まるストーリーを読み進めて、思い出しました。横浜ベイスターズが優勝した年の秋、私はイタリア、フランス、イギリスを研修旅行しました。テムズ川沿いのタワーオブロンドンを見学した折、世界最大級のダイヤモンド「カリナン」を見ました。その時、一目見て偏屈の私は、これこそアフリカ搾取の象徴と思ったものです。写真はその折の写真です。 退役軍人とショットの図。 余談です。その年、ベイスターズの優勝は石井琢、駒田、鈴木尚、ローズ、谷繁、波留等のマシンガン打線がさく裂、投げては野村弘樹、番長三浦、斉藤隆の先発軍団、抑えは大魔神佐々木。記憶に残る世代です。 余談の余談、タワーオブロンドンは倫敦塔です。漱石の小説名として有名です。彼が留学の際に訪ねた印象を認めた作品です。私は大きい宝石と飼われていた大きなカラスの印象しかありませんが、文豪のそれには、倫敦塔が監獄であったことから過去に処刑されたおどろおどろしい話のことを書いてあります。その通り、彼の見たであろう「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は痛ましい。見る人の涙を誘います。今日の類語「ロンドン」 アルジェ、バクー、北京、ブカレスト、ブエノスアイレス、デリー、ダッカ、イスタンブール、ロサンゼルス、ムンバイ、パリ、ポドゴリツァ、ローマ、ソフィア、東京都、ザグレブ 以上がウィキで調べたロンドンの友好都市です。アフリカはアルジェのみ。奴隷貿易の恨みつらみがせいなのでしょうか。今日の一句英国の離脱は明日かウィスキー今日のラン3km今日の酒冷酒5勺 さつま白波お湯割り1合今日の写真は青梗菜です。日中、妻が摘んだようです。煮物になるとのこと。冬野菜のそれは夏野菜、胡瓜や茄子と違い葉物が多いです。