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カテゴリ:海水魚の病気
これは10月28日のブログに掲載した イボオコゼ(Aploactis aspera)さんが脱皮した時の写真です。 実はこのときイボオコゼさんに異変が生じていました。 写真ではわかりづらいですが、 眼の輪郭が少し歪んでいます。 これは眼の周りの組織に気泡が貯まっていたからなのです。 そしてその後、経過観察を続けていくと…。 気泡はだんだんと貯まっていき、 眼がほとんどわからなくなりました。 写真では右眼だけですが、これは両側に生じています。 気泡病(ガス病)? 今まで餌として与えていた冷凍ブラインシュリンプも 見逃すことが多くなりました。 このままではダメなので、 針で気泡を抜くことにいたしました。 鰭の棘のことを考えると、 気泡を抜くために固定をするのは危なそうです。 よって海水を少しだけ入れたケースに移し替え、 固定せずにそのまま針でひっかけるようにして、 気泡に穴をあけることにしました。 幸いにしてほとんど動かないお魚さんなので、 この操作は簡単に終わりました。 ただ、施術中に万が一動いていたら、 イボオコゼさんを深く傷つけてしまったかもしれなかったので、 今回は運が良かったのかもしれません。 その後、新海水のエルバージュ浴で様子を見ることにしました。 さて、これとは別に以前にも同様のケースがありました。 このお魚さんは アカントスフェックス・レウリニス(Acanthosphex leurynnis)を 疑っていたお魚さんです。 イボオコゼさんと同様に眼上方に気泡が生じています。 同じようなお魚さんに、同じような部位に生じた気泡…。 ちょっと興味深いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年11月24日 00時37分25秒
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